冷酷王子は、異世界から来た少女を溺愛する

 次の日。
 アイルとアイカが起こしにきた。
 「マリア様、炎舞様。
起きてください。
朝です。」
「ん…。
アイル…?」
「そうです。
おはようございます。
窓を開けて換気しますね?」
「うん…。」
「王女様、お風呂はどうされますか?」
「入るわ。」
「かしこまりました。
すぐに準備いたします。」
 あたしは、炎舞様を起こして、お風呂に入った。
 お風呂から出ると、アイカが着替えを進めてきた。
 「王女様。
クローゼットに行き、本日のお洋服をお選びに参りましょう。」
「分かったわ。」
 あたしはアイカと、クローゼットに向かった。
 「アイカ。
今日ディタ・スプモーニに行くんだけど、どの服がいい?」
「そうですね…。
こちらのバラ柄のワンピースはいかがですか?」
「いいわね。」
「それから、このカーディガンを合わせて、靴下はバラのレースの靴下、靴は、歩きやすいように、バラ柄の刺繍が入ったこの靴はいかがでしょう?」
「それにするわ。」
「アクセサリーはどうされますか?」
「今日はいいわ。」
「かしこまりました。」
 あたしは、服を着替えて、自室に戻った。
 炎舞様は、ショウタを呼んで、自室に帰った。
 着替えた炎舞様が、朝食のお誘いに来た。
 あたしと炎舞様は、ショウタとアイルとアイカを連れて、食堂に行った。
 今日の朝食は、イタリス料理だった。
 「朝からパスタっていいですね。」
「そうだね。
しかも、冷製だから、スルスル入る。」
「暑い日にもいいですね。」
「そうだね。
マリア、今日行くディタ・スプモーニは、魔法に特化している街なんだ。
勉強になると思うから、欲しいものがあったら、なんでも買ってあげるからね。」
「分かりました。」
「じゃあ、馬車乗り場に来て。」
「はい。」
「ぼくも、すぐ行くから。」
「はい。」
 あたしは、朝食の後、アイル達と馬車乗り場に行った。
 「お待たせ。」
「炎舞様。」
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
 馬車で、ディタ・スプモーニに向かった。
 ディタ・スプモーニは、お城の隣街だった。
 「ここ。」
 炎舞様が指差したのは、マジュリーナと書かれた看板のあるお店…。
 「ここは、何屋さんなんですか?」
「ここは、魔法薬の店だよ。
ぼく、ここで、定期的に魔法薬を売ってるんだ。
だから、資産多いんだよ。」
「なるほど…。」
「マリアも魔法薬作ったら、持って来たらいいよ。」
「あたしに作れるでしょうか?」
「大丈夫だよ。
簡単だから。
ケアサミンとかは難しいけど、マリアなら作れるんじゃない?」
「ケアサミン?」
「そう。
ケアサミンは、需要高いし。」
「どんな効果がるんですか?」
「ケアサミンは、一定の時間モンスターに会わない。って薬だよ。
効果が強いと、1日会わない。とかも出来るんだ。」
「そうなんですね。」
「うん。
毎日、迷いの森に入って、果実獲ったり、川魚獲ったりする人向けに人気があるんだよ。」
「そうなんですね。」
「うん。
マリア、ちょっと待っててね。
ぼく、店主と話してくるから。」
「はい。」
 炎舞様は、薬店の人と話し合っていた。
 しばらく話した後、炎舞様が一言言った。
 「それで。」
「かしこまりました。
いつも、ありがとうございます。」
「ん。」
 お金をもらって、お店を後にした。
 「マリア、折角だから、見て回る?」
「そうですね。」
「じゃあ、まずは、薬草や薬品、果物、木の実を売ってるとこに行こうか。
ここは、木の実や果実、薬草、薬品が見つからない時に買う場所だよ。
リトが取ってきたものでは足りない時が多々あるからね。
そんな時、ここで買うんだ。
あ、ここ。」
「マジュマジュ…ですか?」
「そう。
覚えておくといいよ。
入ってみる?」
「はい。」
「いいよ。
入ろう。」
「はい。」
 あたし達は、お店の中に入った。
 「おや。
これは、国王様。
いらっしゃいませ。
本日は、何をお求めですかな?」
 お店の中から、老人の魔法使いが出てきた。
 「今日は、マリアのだ。」
「これはこれは、マリア様。
よくいらしてくださった。
何をお望みですかな?」
「マリア、魔法役作るのに必要な物を買ってあげる。
これで、作ってみなよ。」
「分かりました。
やってみます。」
「じゃあ、ケアサミンの材料を全てくれ。」
「かしこまりました。」
「ケアサミンって難しいんじゃ…。」
「大丈夫だよ。
材料は沢山買うし、ぼくが教えてあげるから。
それに、マリアなら大丈夫。
魔力強いし。」
 店主は、ケアサミンの材料を全て売ってくれた。
 「これで、ケアサミンを作る練習ができるね。」
「はい。
でも、作り方が…。」
「魔法役の本買わなかった?」
「あ、あります。」
「それ見ながら、やってごらん。」
「分かりました。
やってみます。」
 あたしと炎舞様は、次の目的地に着いた。
 「ここが、マジュリ。
ここも、魔法薬を作るのに必要な物を売ってるから、覚えておくといいよ。」
「はい。」
「たまに、マジュマジュで売ってないものがあったりするから。」
「分かりました。」
「入ってみる?
もう少し、ケアサミンの材料欲しいし。」
「はい。」
 あたし達は、中に入った。
 「いらっしゃいませ。」
 奥から出てきたのは、さっき、マジュマジュに居た人だった。
 「あ、さっきの人!」
「マリア。
マジュマジュの人とこの人はね、双子なんだ。」
「双子?!」
「そうです。
兄のとこに行かれたのですね。
私は、弟です。」
「流石、双子。
そっくり…。」
「よく言われます。
それで、今日は、何をお求めで?」
「ケアサミンの材料を全て欲しい。」
「おや、兄のとこになかったですか?」
「いや。
買い占めた。
マリアが使うから、沢山欲しい。」
「かしこまりました。」
 店主さんは、準備してくれた。
 「ウチで出せるのは、これだけです。
足りますか?」
「ん。」
 炎舞様は、お金を払って、ラット便を頼んだ。
 外に出ると、夜になっていた。
 あたしと炎舞様は、色んな話をしていた。
 「魔法薬を買い取ってくれるとこも、色々あるんだけど、マジュリーナが1番高く買い取ってくれる。
手数料も要らないし。」
「そうなんですね。」
「マリア。
今日は、ぼくの買い物と用事に付き合ってくれてありがとう。」
「い…いえ…。
夫婦なら、一緒に買い物に行くのは、当然のことですし…。
ケアサミンの材料も買っていただけましたし…。
頭を上げてください。」
「マリア…。
君は優しいね。」
「そうでしょうか…。」
「そうだよ。
次、ご飯食べに行くんだけど、どこがいい?」
「そうですね…。」
「もし浮かばないなら、ぼくの行きたいとこに行ってもいい?」
「はい。
勿論です。」
「分かった。
じゃあ、キャロルを呼ぶよ。」
「はい。」
 キャロルの乗って、出かけた場所は、ベリーニだった。
 あたし達は、ベリーニに向かった。
 「ベリーニに行く前に、服買わないと…。」
「服ですか?」
「そう。
ちょっと、ソノラに寄るよ。」
「はい。」
 途中、ソノラに寄った。
 ここでも、アンクルージュあるから、そこで、買い物しようか。」
「はいっ!」
 あたしはテンションが上がった。
 アンクルージュに行くと、リゾート系の服と水着と靴が売られていた。
 「可愛い!
どの水着にしようかな…。」
「王女様。
どちらに行かれるのですか?」
「ベリーニよ。」
「でしたら、こちらの水着などいかがでしょう。
今、ベリーニでは、水着姿で観光するのが流行っています。
こちらですと、水着にもリゾートのワンピースにも見えますので、他の観光地に行かれる時にも役立ちますよ。」
「これ、水着なの?」
「はい。」
「じゃあ、これで。」
「かしこまりました。」
「すぐ着れるようにしてくれる?」
「かしこまりました。」
 あたしは、すぐに水着に着替えた。
 炎舞様も水着を買って着替えていた。
 2人で、ベリーニに行き、海沿いを歩いた。
 「流石、観光地。
おしゃれな街灯が沢山ある。」
「ホントですね。
綺麗…。」
「ぼくが行きたいレストランがね、ここなんだ。」
 あたし達は、海が見える星のレストランに入った。
 星のレストランの従業員は、黒猫のモンスターだった。
 「これはこれは、国王様、王女様。
ようこそ、いらっしゃいました。
お席を準備致しますので、お待ちください。」
「ん。」
 少しすると、最上階に案内された。
 「わぁー…。
綺麗ですね…。」
「うん。」
「どうぞ、こちらがメニューになります。」
「ありがとうございます。」
「ん。」
「ご注文がお決まりの頃に、また参ります。」
「ん。」
 店員さんは下がった。
 「炎舞様、何にしますか?」
「そうだね…。
お任せがあるよ?」
「いいですね。」
「フィランスのフルコースお任せで頼もうか。」
「はい。」
「こんな綺麗な景色のレストランだから、美味しいに決まってる。」
「そうですね。」
 そこに、店員が来た。
 「お決まりでしょうか?」
「ん。」
「フィランスのフルコースお任せで。
それを2つ。」
「かしこまりました。
すぐに準備致します。」
 店員が下がった後、炎舞様と歓談を楽しんだ。
 「お待たせしました。」
 料理が運ばれてきた。
 「お待たせしました。
前菜5種盛りです。
こちらから、ホタテとレモンのマリネ焼きにございます。
こちらが、カブとサーモンのアミューズにございます。
こちらが、タイの塩麹カルパッチョにございます。
こちらが、たまねぎの生ハム巻きトマトソースにございます。
最後に、こちちらが、まぐろのタリアータにございます。」
 あたし達は、説明された前菜を次々に食べた。
 「美味しい…。」
「うん。
美味しいね。」
「ここ、お気に入りになりそうです。」
「もう、お気に入りでしょ?」
「はい。」
「ふふふ…。
また来ようね。」
「はい。」
 次に来たのは、本日のスープだった。
 「本日のスープは、夏野菜のスープにございます。
冷製ですので、お早めにお飲みください。」
 あたしと炎舞様は、スープを飲んだ。
 「美味しい…。
夏野菜のスープで冷たいのって初めて食べます。」
「ぼくもだよ。」
「パンをお持ちいたしました。
パンはおかわり自由ですので、おかわりの際には、お声がけください。」
 あたしと炎舞様は頷いた。
 次に来たのは、魚料理。
 「こちらが、サーモンのムニエルクリームソースがけにございます。
チーズをお掛けしますので、ストップとお申し付けください。」
 あたし達は、自分達の好きな時に、ストップをかけた。
 魚料理に舌鼓しながら、パンを食べた。
 ソースにもパンをつけ食べた。
 「こちらが、お口直しのゆずシャーベットにございます。」
 ひと口食べると、ほんのりゆずの香りがあり、お口直しにちょうど良かった。
 「お次は、お肉料理。
牛フィレのフォアグラのせトリュフソースがけにございます。」
「ん〜、美味しい…。」
「ふふふ…。
マリア。
可愛いね。
フォアグラ好きなの?」
「はい。
大好きです。」
「じゃあ、今度から、フォアグラ料理を増やしてもらおう。」
「いいんですか?」
「いいよ。
それくらい。」
「ありがとうございます。
お任せにして良かったですね。」
「うん。」
 料理に舌鼓を打ちながら、歓談していると、シェフが来た。
 「ようこそいらっしゃいました。
お料理のお味はいかがだしたか?」
「とても、美味しかったです。
ね?
炎舞様。」
「うん。」
「ありがとうございます。
お料理も終盤に入りました。
最後まで、お楽しみください。」
「はい。」
「ん。」
 炎舞様と話していたら、デザートが運ばれてきた。
 「こちらは、デザートの栗のモンブランでございます。」
「わぁ〜…。
美味しそうですね。」
「うん。」
 最後まで、堪能して、お会計をして、お店を出た。
 「景色も綺麗で、お料理も美味しくて、最高でしたね。」
「うん。
また来たくなる味だった。」
「ですよね!」
「うん。
マリア。
これから、どうする?」
「そうですね…。
お腹も満たされたし…。
何しましょう?」
「じゃあ、お城に戻って、城内を案内してあげるよ。どう?」
「いいですね。」
 お城に帰ると、炎舞様が、お城の中を案内してくれた。
 「まずは、王家しか入れない、魔法の特訓場に案内するよ。」
「はい。」
 お城の奥に連れていてもらい、大きな門の前で、炎舞様が止まった。
 「ここがそう。
ここで、魔法の特訓するんだけど、この入り口までしか、王家以外の者は来れない。
つまり、アイルとアイカは、ここまで。
中に入れるのは、ぼくとマリア。
他国の国王と王女だけだよ。」
「分かりました。」
「ここはね、鍵がかかってるんだけど、王家しか開けれない、特別な鍵がかかってるんだ。」
「そうなんですね。」
「うん。
開け方は簡単。
鍵に向かって名前言うだけ。
やってみる?」
「はい。」
「じゃあ、名前言ってごらん。
下の名前だけでいいよ。」
「はい。」
 あたしは鍵に向かって名前を言った。
 すると、大きな音とともに、鍵が開いた。
 「入ってみる?」
「はい。」
 入ってみると、中は広い砂漠の様な空間が広がっていた。
 「ここで、魔法の練習をするんだよ。」
「はい。
凄い…。
広い…。」
「かなり、広いと思うよ。」
「ですよね?」
「うん。
明日の朝、朝食の前に、ここで練習してみる?」
「良いんですか?」
「いいよ。
明日の朝、自室で着替えた後、迎えに行くから、一緒に練習しよう。」
「はい。」
 あたし達は、練習場を離れた。
 「最後に、ここが図書室。
さぁ、入って。」
「はい。」
 入ってビックリ!
 大きな天井まで、本がびっしりと並んでいた。
 「マリア、ここの管理してる、アズキだよ。
 彼女に聞けば、どんな本でも出してくれるから。」
「分かりました。」
「アズキ、魔法薬の作り方の本を出せ。」
「かしこまりました。」
 アズキは、本を出してくれた。
 「貸出期間はございませんので、いつでも返しに来てください。」
「分かったわ。」
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
 アズキはあたし達に頭を下げて、見送ってくれた。
 あたしは、部屋に帰ってから、本を読んでいた。
 ケアサミンの作り方を勉強していたけど、かなり難しそうだった。
 それから、炎舞様とお風呂に入った。
 あたしの頭の中は、ケアサミンを作るのにいっぱいだった。
 「マリア。
今何考えてる?」
「ふぇっ。」
「当ててあげる。
ケアサミンの作り方でしょ?」
「…はい…。
難しいと聞いたので…。」
「大丈夫だよ。
マリアなら出来る。
そう気を張らずに。」
「緊張します…。」
「大丈夫。
みんな、初めは失敗するもんだよ。」
「はい…。」
「(ぼくは1発で作れたことは、内緒にしておこう。)
さぁ、髪を洗ってあげる。」
「はい。」
 あたしは、浴槽を出た。
 炎舞様と髪の洗いっこをして、楽しいお風呂時間を過ごした。
 お風呂から出ると、いつものように、アイルがジュースを持って待っていた。
 「今日のジュースは何?」
「スカイです。」
「スカイ?
やった!
あたし、スカイも好きなの。」
「喜んでいただき幸せです。」
「アイル…。」
 ジュースを飲み終えると、炎舞様と布団に入った。
 「マリア、寝た?」
「まだです。」
「今日…ダメ…?」
「いいですよ。」
 あたしと炎舞様は、子作りをした。