火の日。
今日は、ヤエの結婚式。
闇の国だから、観光はないらしい。
「おはようございます。
炎舞様、マリア様。
換気して、お風呂の準備しますね。」
アイルが準備している時に、あたしとアイカは、クローゼットに今日の服とドレスを探しに行った。
それから、部屋に戻ると、お風呂の準備が終わっていて、お風呂の準備を終えた、炎舞様も待っていた。
「お待たせしました。」
「大丈夫だよ。
ぼくも今きたとこだから。」
「そうなんですか?」
「うん。
じゃあ、入ろうか。」
「はい。」
あたしと炎舞様は、お風呂に入った。
「今日は、闇の国だから、結婚式のギリギリに行こうと思うんだけど…。」
「ヤエと話せますか?」
「その時間はいるよね。
じゃあ、式の始まる1時間前に行こうか。」
「はい。」
「今日は、どんなドレスにしたの?」
「着てみてからのお楽しみです。」
「言わない気?」
「はい。
内緒です。」
「意地悪。」
「そんな事ないですよ。」
「じゃあ、ドレス教えて。」
「内緒です。」
「むぅぅぅ…。」
「闇の国に行けば見れますよ。」
お風呂から上がって、お洋服を着た。
「ドレスは、ラット便で送っておくよ?」
「はい。
お願いします。」
「んー。」
炎舞様がラット便でドレスを送ってくれた。
ドレスは、見えないように包んだものを炎舞様に渡した。
着々と準備をしていたら、炎舞様に言われた。
「闇の国は、呪術が得意な人が多いんだよね。
普通は、気をつけなきゃ行けないんだけど、マリアは魔力が強いから、気にしなくていいよ。」
「でも、呪われたら…。」
「大丈夫。
自分より弱い人にしか、かからないから。
闇の国って、魔力弱い人ばかりなんだよね。」
「なるほど…。
(うまく出来てるなぁ…。)」
「と言うことで、キャロルで闇の国まで行こう。」
「はい。」
闇の国が近付くと、空の色が暗くなってきた。
「闇の国に入るよー。」
「はぁーい。」
闇の国は、空が暗く、昼なのに夜の空だった。
闇の国のお城に入ると、炎舞様が、メイドを捕まえた。
「火の国の国王と王女だが、控室はどこだ?」
「火の国の国王様、王女様…。
ようこそ闇の国へ…。
他国の国王様の控室はコチラです…。
王女様の控室はコチラです…。」
「ん。
じゃあ、マリア。
後でね。」
「はい。」
あたし達は、それぞれの控室に入った。
あたしは、控室に入り、並べられてるドレスの中から、自分のドレスを探した。
「あった。
小物とアクセサリーもあったわ。」
そこに、ヒロが入ってきた。
「マリア、もう来てたんだ?」
「あ、ヒロ。
そうなの。
ヒロのドレスどれ?」
「ワタシのはコレよ。」
「わぁー…。
パンツタイプのドレス?
ヒロに似合ってる!」
「そうよ。
ありがとう。
マリアのは?」
「あたしのはコレ。」
「おお…。
マリアにしては珍しい色だね。」
「そうなの。
コレ、ヘッドドレスが付いてるの。
ほら。」
「へぇー…。
ホントに珍しいの選んだね。」
「うん。」
「誰かいる?」
「あぁ、ミカ。
ワタシとマリアが居るよ。」
「良かったぁ…。
1人じゃなくて。
あら、2人のドレスはソレ?」
「そう。
ワタシのは、パンツタイプのドレスよ。」
「ヒロちゃんに似合うドレスね。
マリアちゃん。
マリアちゃんにしては、変わった色選んだのね。」
「そうなの。
いいでしょ?」
「マリアちゃんに似合いそう。」
「ありがとう。
ミカのは?」
「私のはコレ。
ウェディングドレスが好評だったから…。」
「あれは、ホントにミカに似合ってた!
ね?
ヒロ。」
「うん!
今回も似合うんじゃないの?」
3人で、きゃいきゃいドレスについて話しながら、ドレスに着替えた。
「ねぇ、ヤエちゃんのとこに行きましょうよ。」
「いいね。
マリア、行くよ?」
「待ってぇ。
このアクセサリー着けたら…。
はいっ!
いっくよぉっ!」
3人でヤエのに変え室に行った。
「マリアさん、ミカさん、ヒロさん。
ようこそですわ。
みなさん、ドレスがお似合いですわ。
マリアさん。
マリアさんにしては珍しいお色ですわね。」
「そうなの。
似合う?」
「お似合いですわ。」
「ありがとう!」
「ミカさん、マーメイドドレスですのね。」
「そうなの。
結婚式で好評だったから…。」
「お似合いですわ。」
「ありがとう!」
「ヒロさんは、パンツタイプのドレスですのね。」
「そうなの。」
「お似合いですわ。」
「ありがとう!」
「あら?
ユカさんは?」
「あたし達が着替えてる時には、まだ来てなかったよ?」
「そうそう。
ね?
ミカ。」
「うん。
そうなのよ。」
「間に合うのでしょうか?
心配ですわ…。」
「大丈夫でしょ。
風雅様が、間に合わせるでしょ。」
「そうよ。
ヤエ、心配ないって。
マリアが言うように、間に合うよ。」
「そうよ。」
「そうでしょうか…。」
そこに、ユカが来た。
「ほら、間に合った。
ヤエちゃん、心配しすぎよ。」
「そうですわね。
わたくしの結婚式と思ったら、緊張してしまいまして…。」
「大丈夫よ。
あたしも緊張したけど、なんとかなったし。」
「そうそう。
私も緊張したわ。」
「大丈夫よ。
経験者が言ってるんだから。」
「そうですわよね。」
「それより、ヤエさん。
そのドレスの色は何?
なんで黒なの?
普通、白じゃん。」
「ユカさん…。
一応、黒のウェディングドレスもありますのよ?」
「そんなの、邪道よ。」
「ユカ、知らないの?
黒のウェディングドレスの意味。」
「そんなの知らないわ。」
「私も知らない…。」
「ワタシも。」
「黒のウェディングドレスの意味は、貴方以外の誰の色にも染まりません。って意味よ。」
「えー、素敵じゃなーい!」
「ワタシもそう思う!」
「へぇー…。」
「そうですの。
マリアさん、物知りですわね。」
「まぁね。
お姉さまがお詳しくて…。」
「そうでしたのね。」
そこに、邪影様と、炎舞様と、李衣様と、冷樹様と、風雅様が来た。
「マリア、すごい似合ってる!!
まさかの、深緑と黄緑のドレスにミニハット!
アクセサリーも靴も似合ってる!」
「ありがとうございます。」
「ミカ、素敵ですね。
よく、似合ってますよ。」
「ありがとうございます。」
「ヒロ、パンツタイプにしたのか。」
「はい。」
「似合ってるよ。」
「ありがとうございます。」
「ヤエ、素敵なドレスだ。」
「邪影様…。
ありがとうございますですわ。」
「風雅様、わたしのドレス姿はどうですか?」
「ああ、似合ってるよ。」
「ありがとうございます。」
「風雅、買わされたのか?」
「炎舞。
そうなんだ。
ワガママすぎて…。
俺様も、お手上げさ。」
「大変そうだな。」
「塩分のとこも買ったのか?」
「元々買ってたやつだよ。」
「へぇー…。
いいよな。
お前のとこは、ワガママとか言わせなさそうじゃん。
俺様は、大変だぜ…。」
「マリアは、ワガママ言わないな。
買ってもらうのも遠慮がちだし…。
遠慮しないでって言って、無理矢理買わせてる。」
「へぇー…。
ユカには禁句だな。」
「確かに…。
あんなワガママじゃ…。」
「ところで、何故、花嫁のウェディングドレスが黒なのですか?」
「李衣様。
黒のウェディングドレスには意味がありますの。」
「どんな意味があるのですか?」
「貴方以外の誰の色にも染まりません。と言う意味ですわ。」
「なんて素敵な意味でしょう。」
「マリア、ウェディングドレスの色で、意味が変わるの?」
「そうですよ。」
「へぇー…。
初めて知った。」
「男性は、意味を知らない人が、ほとんどですよ。」
「それなら、安心したよ。」
「それより、みなさん!
何故、わたしを待ってくれなかったの?
着替え、1人だったしっ!!」
「来るのが遅かったから…。
ヤエちゃんの結婚式に、ギリッギリだったし。」
「そうそう。
間に合うのか、不安だったわ。
ヤエも不安がってたし。」
「マリアの言う通り。
ワタシ達、何か悪いことした?
ギリッギリに来た、ユカのせいじゃない?」
「くっ…っっ!!
(言い返せない…っっ!!)」
ユカが悔しそうな顔をしている時に、控室にメイドが入ってきた。
「ヤエ様…。
式のご準備できました…。」
「分かりましたわ。」
「他国の国王様、王女様、私について来てください…。
式場にご案内いたします…。」
あたし達は、メイドさんについて行き、式場に入った。
式場は明るかった。
ヤエが、そうしたんだろう。と思った。
式が終わり、披露宴会場に行く前に、ヤエが声をかけてきた。
「みなさん、披露宴会場は、ちょっと拘らせていただきました。
楽しんでください。」
ヤエの楽しんでください。の言葉に、胸が躍った。
披露宴会場に入ると、なんと、会場がカラオケの部屋のような、ゲームの中のような披露宴会場だった。
「わぁー…。
素敵な会場…。
まるで、ゲームの中に居るみたい!」
あたしは大はしゃぎ。
続いて入ったのが、ミカ夫妻。
「まぁ、ゲームの中みたいだわ。」
「面白い作りですね。」
「はい。」
次に、ヒロ夫妻が入ってきた。
「わぁー…。
これはもう、ゲームの世界だわ。」
「ゲームねぇ…。
オレ得意かも…!」
「そうなんですか?」
「うん。
やったことないけど。」
最後に入ってきたのが、ユカ夫妻。
2人は、無言のまま入ってきて、無言のまま席についた。
「ねぇ、風雅様とユカちゃん、仲悪いのかしら?
何も話さないし…。」
「ミカの予想通りだと思うよ。
ユカ、だいぶん、ワガママ言ってるみたいだし。
早く、光成様に返したいそうよ。」
「マリア、それ、どこ情報?」
「炎舞様が、風雅様にご相談されたのよ。
それを聞いたの。」
「なるほど。
なら、もう、ユカは飽きられてるってことか。」
「そう言うこと。」
「ユカちゃん、融通効かないから…。」
3人でコソコソ話していたら、ヤエと邪影様が、腕を組んで登場し、高砂の席に座った。
「あたし、ヤエのところに行ってくる。」
「ワタシも。」
「あ、私も行くわ。
ユカちゃんは?」
「わたしは、行かない。」
「そう…。」
ミカは、それ以上言わなかった。
あたし達3人は、ヤエのところに行った。
「ヤエー。
来たよー。」
「マリアさん。」
「緊張してる?」
「ミカさん。」
「慣れた?」
「ヒロさん。
みなさん、ありがとうございますですわ。
緊張は、ほぐれました。」
「良かった。
貴族とは話したの?」
「これからですわ。
マリアさん。」
「そう。
頑張ってね。
名前覚えるの大変だから。」
「そうですのね…。
頑張りますわ。」
ヤエと話していたら、貴族達が来たので、あたし達は席に帰った。
「貴族の名前って、覚えにくいの?」
「あたしは、覚えにくかった。
一気に名乗られたし…。」
「私もそうだったわ。
未だに覚えてないもの。」
「そうなんだ…。
ワタシの時もそうなのかな…。」
「多分、そうだと思うよ。」
「大変そうだけど、頑張らないと…!」
「なんで。貴族の名前を覚えなきゃいけないの?」
「ユカ、社交界があるでしょ?
覚えてないと、会話にならないわ。」
「マリアちゃんの言う通りよ。」
「そんなの開かなきゃいいじゃん。」
「そういう訳にはいかないわ。
だって、そこでお金を使ってもらって、貧困層に支援するのよ?
必要でしょ。」
「そんなの知らないし。」
「ユカちゃん、国のこと考えないと。」
「今日は、結婚式なのよ?
そんな事考えたくないわ。」
あたしとミカは、ため息をついた。
結婚式が終わり、帰る時にユカに話しかけられた。
「マリアさん。
マリアさんって、ドラゴン捕まえたのよね?」
「ええ。」
「わたしも捕まえようと思うの。
明日は、会議の日でしょ?
その次の日くらいに連れてってもらおうと思ってるの。
同じ赤ドラゴンだったら、ごめんなさいね。」
「大丈夫よ。
ユカには無理だから。」
「なんですって?!」
「赤ドラゴンに隠れなきゃいけない人が、赤ドラゴン捕まえれる訳ないじゃん。」
「何よ!
捕まえて見せるんだから!!」
「無理せず、モンスターショップで買えば?」
「いいえ!!
捕まえてみせる!!」
何故か、ドラゴンの事で、突っかかれた。
「ねぇ、ユカ。
あたしの何が気に入らないの?」
「決まってるでしょ?
全部よ!!
金持ちのことも、魔力が強いことも、愛されていることも…。
なにもかもよ!!」
「ユカ…。」
「見てなさい!
わたしだって出来るとこ証明して見せるわ!!」
そう吐き台詞を言って、帰って行った。
ユカの変わりように、あたし達は困惑していた。
「あの子、マリアに対抗することしか考えてないね。
王女としての自覚とか皆無じゃん。」
「炎舞様…。」
「あの人は、王女であることを放棄してるのでしょうか?」
「李衣様、そんなことは…。」
「ですが、ミカ。
わたくしには。そうとしか見えません。
マリアさんに突っかかっていくのも、王女とは思えません。」
「確かにそうですが…。
ユカちゃんも、いつかは、王女であることを自覚すると思います。」
「ないだろ。
マリアに突っかかるばかりするなら、ぼくが対処するけど?」
「炎舞様、その場合は、あたしが対処します。」
「マリア…。」
「炎舞、言いそびれてしまいましたが、5人の結婚式が終わったら、炎舞の国に泊まりに行ってもいいですか?」
「え?
ぼくの国に?」
「そうです。
わたくしの妻のミカも、マリアさんと同じ世界から来てますし、友達です。
ミカに楽しんでほしいのです。
火の国は、24時間眠らない街がありますし、物価が安いですし。
どうでしょう?」
「マリア、どうする?」
「ミカと遊びたいです。」
「じゃあ、いいよ。」
「炎舞、わたしのとこもいいか?」
「邪影…。
いいよ。
冷樹も来いよ。」
「分かった。
夫婦で行かせてもらう。」
こうして、3人が4人の結婚式が終わったら、火の国に来ることになった。
「マリア、帰ろう。」
「はい。」
「炎舞のとこは、ドラゴンで帰るのか?」
「うん。
ぼくのドラゴンで。
馬車は危ないだろ…。」
「では、わたくしもそうしましょう。」
「オレもそうしよう。」
みんな、ドラゴンで帰ることにした。
みんなが帰った後、ヤエは邪影様にお願いをした。
「邪影様。
わたくしも、ドラゴンを捕まえたい。と思っておりますの。」
「それは、いい考えだ。
木の日に、迷いの森に行こう!」
「ありがとうございますですわ。」
「ヤエの願いは叶えたいからな。」
「嬉しいですわ。」
「さぁ、今日は疲れただろう。
ゆっくり休むといい。
誰か!
王女を部屋に!!」
邪影様の声で、ヤエの専属メイド達が来た。
「国王様、お待たせいたしました…。」
「王女を…。」
「かしこまりました…。」
メイド達は、ヤエを部屋に連れて行った。
一方、火の国に帰ってきた、あたし達。
アイルとアイカとショウタが待ってくれていた。
「おかえりなさいませ!」
「ただいま。」
「ん。」
「お風呂はどうされますか?」
「入りたいわ。」
「かしこまりました。
すぐに、準備させていただきます。」
アイカはそう言って、あたしの部屋に、お風呂の準備をしに行った。
炎舞様は、ショウタとお風呂の準備をしに自室に戻った。
お風呂の準備を終えた、炎舞様があたしの部屋に来た。
2人でお風呂に入って、ユカの話しをして、お風呂を出た。
お風呂上がりのジュースを飲んで、炎舞様と一緒に眠った。
今日は、ヤエの結婚式。
闇の国だから、観光はないらしい。
「おはようございます。
炎舞様、マリア様。
換気して、お風呂の準備しますね。」
アイルが準備している時に、あたしとアイカは、クローゼットに今日の服とドレスを探しに行った。
それから、部屋に戻ると、お風呂の準備が終わっていて、お風呂の準備を終えた、炎舞様も待っていた。
「お待たせしました。」
「大丈夫だよ。
ぼくも今きたとこだから。」
「そうなんですか?」
「うん。
じゃあ、入ろうか。」
「はい。」
あたしと炎舞様は、お風呂に入った。
「今日は、闇の国だから、結婚式のギリギリに行こうと思うんだけど…。」
「ヤエと話せますか?」
「その時間はいるよね。
じゃあ、式の始まる1時間前に行こうか。」
「はい。」
「今日は、どんなドレスにしたの?」
「着てみてからのお楽しみです。」
「言わない気?」
「はい。
内緒です。」
「意地悪。」
「そんな事ないですよ。」
「じゃあ、ドレス教えて。」
「内緒です。」
「むぅぅぅ…。」
「闇の国に行けば見れますよ。」
お風呂から上がって、お洋服を着た。
「ドレスは、ラット便で送っておくよ?」
「はい。
お願いします。」
「んー。」
炎舞様がラット便でドレスを送ってくれた。
ドレスは、見えないように包んだものを炎舞様に渡した。
着々と準備をしていたら、炎舞様に言われた。
「闇の国は、呪術が得意な人が多いんだよね。
普通は、気をつけなきゃ行けないんだけど、マリアは魔力が強いから、気にしなくていいよ。」
「でも、呪われたら…。」
「大丈夫。
自分より弱い人にしか、かからないから。
闇の国って、魔力弱い人ばかりなんだよね。」
「なるほど…。
(うまく出来てるなぁ…。)」
「と言うことで、キャロルで闇の国まで行こう。」
「はい。」
闇の国が近付くと、空の色が暗くなってきた。
「闇の国に入るよー。」
「はぁーい。」
闇の国は、空が暗く、昼なのに夜の空だった。
闇の国のお城に入ると、炎舞様が、メイドを捕まえた。
「火の国の国王と王女だが、控室はどこだ?」
「火の国の国王様、王女様…。
ようこそ闇の国へ…。
他国の国王様の控室はコチラです…。
王女様の控室はコチラです…。」
「ん。
じゃあ、マリア。
後でね。」
「はい。」
あたし達は、それぞれの控室に入った。
あたしは、控室に入り、並べられてるドレスの中から、自分のドレスを探した。
「あった。
小物とアクセサリーもあったわ。」
そこに、ヒロが入ってきた。
「マリア、もう来てたんだ?」
「あ、ヒロ。
そうなの。
ヒロのドレスどれ?」
「ワタシのはコレよ。」
「わぁー…。
パンツタイプのドレス?
ヒロに似合ってる!」
「そうよ。
ありがとう。
マリアのは?」
「あたしのはコレ。」
「おお…。
マリアにしては珍しい色だね。」
「そうなの。
コレ、ヘッドドレスが付いてるの。
ほら。」
「へぇー…。
ホントに珍しいの選んだね。」
「うん。」
「誰かいる?」
「あぁ、ミカ。
ワタシとマリアが居るよ。」
「良かったぁ…。
1人じゃなくて。
あら、2人のドレスはソレ?」
「そう。
ワタシのは、パンツタイプのドレスよ。」
「ヒロちゃんに似合うドレスね。
マリアちゃん。
マリアちゃんにしては、変わった色選んだのね。」
「そうなの。
いいでしょ?」
「マリアちゃんに似合いそう。」
「ありがとう。
ミカのは?」
「私のはコレ。
ウェディングドレスが好評だったから…。」
「あれは、ホントにミカに似合ってた!
ね?
ヒロ。」
「うん!
今回も似合うんじゃないの?」
3人で、きゃいきゃいドレスについて話しながら、ドレスに着替えた。
「ねぇ、ヤエちゃんのとこに行きましょうよ。」
「いいね。
マリア、行くよ?」
「待ってぇ。
このアクセサリー着けたら…。
はいっ!
いっくよぉっ!」
3人でヤエのに変え室に行った。
「マリアさん、ミカさん、ヒロさん。
ようこそですわ。
みなさん、ドレスがお似合いですわ。
マリアさん。
マリアさんにしては珍しいお色ですわね。」
「そうなの。
似合う?」
「お似合いですわ。」
「ありがとう!」
「ミカさん、マーメイドドレスですのね。」
「そうなの。
結婚式で好評だったから…。」
「お似合いですわ。」
「ありがとう!」
「ヒロさんは、パンツタイプのドレスですのね。」
「そうなの。」
「お似合いですわ。」
「ありがとう!」
「あら?
ユカさんは?」
「あたし達が着替えてる時には、まだ来てなかったよ?」
「そうそう。
ね?
ミカ。」
「うん。
そうなのよ。」
「間に合うのでしょうか?
心配ですわ…。」
「大丈夫でしょ。
風雅様が、間に合わせるでしょ。」
「そうよ。
ヤエ、心配ないって。
マリアが言うように、間に合うよ。」
「そうよ。」
「そうでしょうか…。」
そこに、ユカが来た。
「ほら、間に合った。
ヤエちゃん、心配しすぎよ。」
「そうですわね。
わたくしの結婚式と思ったら、緊張してしまいまして…。」
「大丈夫よ。
あたしも緊張したけど、なんとかなったし。」
「そうそう。
私も緊張したわ。」
「大丈夫よ。
経験者が言ってるんだから。」
「そうですわよね。」
「それより、ヤエさん。
そのドレスの色は何?
なんで黒なの?
普通、白じゃん。」
「ユカさん…。
一応、黒のウェディングドレスもありますのよ?」
「そんなの、邪道よ。」
「ユカ、知らないの?
黒のウェディングドレスの意味。」
「そんなの知らないわ。」
「私も知らない…。」
「ワタシも。」
「黒のウェディングドレスの意味は、貴方以外の誰の色にも染まりません。って意味よ。」
「えー、素敵じゃなーい!」
「ワタシもそう思う!」
「へぇー…。」
「そうですの。
マリアさん、物知りですわね。」
「まぁね。
お姉さまがお詳しくて…。」
「そうでしたのね。」
そこに、邪影様と、炎舞様と、李衣様と、冷樹様と、風雅様が来た。
「マリア、すごい似合ってる!!
まさかの、深緑と黄緑のドレスにミニハット!
アクセサリーも靴も似合ってる!」
「ありがとうございます。」
「ミカ、素敵ですね。
よく、似合ってますよ。」
「ありがとうございます。」
「ヒロ、パンツタイプにしたのか。」
「はい。」
「似合ってるよ。」
「ありがとうございます。」
「ヤエ、素敵なドレスだ。」
「邪影様…。
ありがとうございますですわ。」
「風雅様、わたしのドレス姿はどうですか?」
「ああ、似合ってるよ。」
「ありがとうございます。」
「風雅、買わされたのか?」
「炎舞。
そうなんだ。
ワガママすぎて…。
俺様も、お手上げさ。」
「大変そうだな。」
「塩分のとこも買ったのか?」
「元々買ってたやつだよ。」
「へぇー…。
いいよな。
お前のとこは、ワガママとか言わせなさそうじゃん。
俺様は、大変だぜ…。」
「マリアは、ワガママ言わないな。
買ってもらうのも遠慮がちだし…。
遠慮しないでって言って、無理矢理買わせてる。」
「へぇー…。
ユカには禁句だな。」
「確かに…。
あんなワガママじゃ…。」
「ところで、何故、花嫁のウェディングドレスが黒なのですか?」
「李衣様。
黒のウェディングドレスには意味がありますの。」
「どんな意味があるのですか?」
「貴方以外の誰の色にも染まりません。と言う意味ですわ。」
「なんて素敵な意味でしょう。」
「マリア、ウェディングドレスの色で、意味が変わるの?」
「そうですよ。」
「へぇー…。
初めて知った。」
「男性は、意味を知らない人が、ほとんどですよ。」
「それなら、安心したよ。」
「それより、みなさん!
何故、わたしを待ってくれなかったの?
着替え、1人だったしっ!!」
「来るのが遅かったから…。
ヤエちゃんの結婚式に、ギリッギリだったし。」
「そうそう。
間に合うのか、不安だったわ。
ヤエも不安がってたし。」
「マリアの言う通り。
ワタシ達、何か悪いことした?
ギリッギリに来た、ユカのせいじゃない?」
「くっ…っっ!!
(言い返せない…っっ!!)」
ユカが悔しそうな顔をしている時に、控室にメイドが入ってきた。
「ヤエ様…。
式のご準備できました…。」
「分かりましたわ。」
「他国の国王様、王女様、私について来てください…。
式場にご案内いたします…。」
あたし達は、メイドさんについて行き、式場に入った。
式場は明るかった。
ヤエが、そうしたんだろう。と思った。
式が終わり、披露宴会場に行く前に、ヤエが声をかけてきた。
「みなさん、披露宴会場は、ちょっと拘らせていただきました。
楽しんでください。」
ヤエの楽しんでください。の言葉に、胸が躍った。
披露宴会場に入ると、なんと、会場がカラオケの部屋のような、ゲームの中のような披露宴会場だった。
「わぁー…。
素敵な会場…。
まるで、ゲームの中に居るみたい!」
あたしは大はしゃぎ。
続いて入ったのが、ミカ夫妻。
「まぁ、ゲームの中みたいだわ。」
「面白い作りですね。」
「はい。」
次に、ヒロ夫妻が入ってきた。
「わぁー…。
これはもう、ゲームの世界だわ。」
「ゲームねぇ…。
オレ得意かも…!」
「そうなんですか?」
「うん。
やったことないけど。」
最後に入ってきたのが、ユカ夫妻。
2人は、無言のまま入ってきて、無言のまま席についた。
「ねぇ、風雅様とユカちゃん、仲悪いのかしら?
何も話さないし…。」
「ミカの予想通りだと思うよ。
ユカ、だいぶん、ワガママ言ってるみたいだし。
早く、光成様に返したいそうよ。」
「マリア、それ、どこ情報?」
「炎舞様が、風雅様にご相談されたのよ。
それを聞いたの。」
「なるほど。
なら、もう、ユカは飽きられてるってことか。」
「そう言うこと。」
「ユカちゃん、融通効かないから…。」
3人でコソコソ話していたら、ヤエと邪影様が、腕を組んで登場し、高砂の席に座った。
「あたし、ヤエのところに行ってくる。」
「ワタシも。」
「あ、私も行くわ。
ユカちゃんは?」
「わたしは、行かない。」
「そう…。」
ミカは、それ以上言わなかった。
あたし達3人は、ヤエのところに行った。
「ヤエー。
来たよー。」
「マリアさん。」
「緊張してる?」
「ミカさん。」
「慣れた?」
「ヒロさん。
みなさん、ありがとうございますですわ。
緊張は、ほぐれました。」
「良かった。
貴族とは話したの?」
「これからですわ。
マリアさん。」
「そう。
頑張ってね。
名前覚えるの大変だから。」
「そうですのね…。
頑張りますわ。」
ヤエと話していたら、貴族達が来たので、あたし達は席に帰った。
「貴族の名前って、覚えにくいの?」
「あたしは、覚えにくかった。
一気に名乗られたし…。」
「私もそうだったわ。
未だに覚えてないもの。」
「そうなんだ…。
ワタシの時もそうなのかな…。」
「多分、そうだと思うよ。」
「大変そうだけど、頑張らないと…!」
「なんで。貴族の名前を覚えなきゃいけないの?」
「ユカ、社交界があるでしょ?
覚えてないと、会話にならないわ。」
「マリアちゃんの言う通りよ。」
「そんなの開かなきゃいいじゃん。」
「そういう訳にはいかないわ。
だって、そこでお金を使ってもらって、貧困層に支援するのよ?
必要でしょ。」
「そんなの知らないし。」
「ユカちゃん、国のこと考えないと。」
「今日は、結婚式なのよ?
そんな事考えたくないわ。」
あたしとミカは、ため息をついた。
結婚式が終わり、帰る時にユカに話しかけられた。
「マリアさん。
マリアさんって、ドラゴン捕まえたのよね?」
「ええ。」
「わたしも捕まえようと思うの。
明日は、会議の日でしょ?
その次の日くらいに連れてってもらおうと思ってるの。
同じ赤ドラゴンだったら、ごめんなさいね。」
「大丈夫よ。
ユカには無理だから。」
「なんですって?!」
「赤ドラゴンに隠れなきゃいけない人が、赤ドラゴン捕まえれる訳ないじゃん。」
「何よ!
捕まえて見せるんだから!!」
「無理せず、モンスターショップで買えば?」
「いいえ!!
捕まえてみせる!!」
何故か、ドラゴンの事で、突っかかれた。
「ねぇ、ユカ。
あたしの何が気に入らないの?」
「決まってるでしょ?
全部よ!!
金持ちのことも、魔力が強いことも、愛されていることも…。
なにもかもよ!!」
「ユカ…。」
「見てなさい!
わたしだって出来るとこ証明して見せるわ!!」
そう吐き台詞を言って、帰って行った。
ユカの変わりように、あたし達は困惑していた。
「あの子、マリアに対抗することしか考えてないね。
王女としての自覚とか皆無じゃん。」
「炎舞様…。」
「あの人は、王女であることを放棄してるのでしょうか?」
「李衣様、そんなことは…。」
「ですが、ミカ。
わたくしには。そうとしか見えません。
マリアさんに突っかかっていくのも、王女とは思えません。」
「確かにそうですが…。
ユカちゃんも、いつかは、王女であることを自覚すると思います。」
「ないだろ。
マリアに突っかかるばかりするなら、ぼくが対処するけど?」
「炎舞様、その場合は、あたしが対処します。」
「マリア…。」
「炎舞、言いそびれてしまいましたが、5人の結婚式が終わったら、炎舞の国に泊まりに行ってもいいですか?」
「え?
ぼくの国に?」
「そうです。
わたくしの妻のミカも、マリアさんと同じ世界から来てますし、友達です。
ミカに楽しんでほしいのです。
火の国は、24時間眠らない街がありますし、物価が安いですし。
どうでしょう?」
「マリア、どうする?」
「ミカと遊びたいです。」
「じゃあ、いいよ。」
「炎舞、わたしのとこもいいか?」
「邪影…。
いいよ。
冷樹も来いよ。」
「分かった。
夫婦で行かせてもらう。」
こうして、3人が4人の結婚式が終わったら、火の国に来ることになった。
「マリア、帰ろう。」
「はい。」
「炎舞のとこは、ドラゴンで帰るのか?」
「うん。
ぼくのドラゴンで。
馬車は危ないだろ…。」
「では、わたくしもそうしましょう。」
「オレもそうしよう。」
みんな、ドラゴンで帰ることにした。
みんなが帰った後、ヤエは邪影様にお願いをした。
「邪影様。
わたくしも、ドラゴンを捕まえたい。と思っておりますの。」
「それは、いい考えだ。
木の日に、迷いの森に行こう!」
「ありがとうございますですわ。」
「ヤエの願いは叶えたいからな。」
「嬉しいですわ。」
「さぁ、今日は疲れただろう。
ゆっくり休むといい。
誰か!
王女を部屋に!!」
邪影様の声で、ヤエの専属メイド達が来た。
「国王様、お待たせいたしました…。」
「王女を…。」
「かしこまりました…。」
メイド達は、ヤエを部屋に連れて行った。
一方、火の国に帰ってきた、あたし達。
アイルとアイカとショウタが待ってくれていた。
「おかえりなさいませ!」
「ただいま。」
「ん。」
「お風呂はどうされますか?」
「入りたいわ。」
「かしこまりました。
すぐに、準備させていただきます。」
アイカはそう言って、あたしの部屋に、お風呂の準備をしに行った。
炎舞様は、ショウタとお風呂の準備をしに自室に戻った。
お風呂の準備を終えた、炎舞様があたしの部屋に来た。
2人でお風呂に入って、ユカの話しをして、お風呂を出た。
お風呂上がりのジュースを飲んで、炎舞様と一緒に眠った。



