火の日。
今日は、ミカの結婚式。
朝、アイル達が起こしにきた。
「おはようございます。
換気しますね。」
「ア…アイル…。
おはよう…。」
「王女様、お風呂の準備しますね。」
「あ…、アイカ。
ありがとう。」
「炎舞様、朝ですよ。
マリア様は起きてますよ。」
「アイル、代わるわ。」
「マリア様。」
あたしは、アイルと交代して、炎舞様を起こし始めた。
「炎舞様、お風呂入りますよ?
いいんですか?」
「ん…マリア…?」
「そうですよ。」
炎舞様は、寝ぼけながらも、お風呂に入ろうとしていた。
「炎舞様、目が覚めきってないのに、お風呂はダメですよ?」
「大丈夫。
もう、起きてるよ。
マリアは、心配性だなぁ…。」
「炎舞様…。」
炎舞様は、左肩から指先までキスをしてくれた。
あたし達は、そのまま、お風呂に入った。
「今日は、水の国の結婚式だよ。
水の国は、観光するとこが6ヶ所あるんだ。
全部行きたいと思ってるから、ドレスをラット便で水の国に送るから、ドレスを選んで。」
「分かりました。」
「水の国に行く時の服は、いつものと一緒でいいよ。」
「はい。」
お風呂から出て、炎舞様とバスローブに包まれ、炎舞様は、ショウタと自室に戻られ、あたしはアイカとクローゼットに行った。
あたしが選んだドレスは、水の国に合う、水色のドレスで、背中が開いているプリンセスラインドレス。
お洋服は、貝やヒトデのついた水色のグラデーションのワンピースにした。
部屋に帰って、アイカにドレスをラット便で水の国に送るように言って、ワンピースに着替えた。
そこに、炎舞様とショウタが来た。
「マリア、食堂に行こう。」
「はい。」
「今日の服、水の国に行くのにピッタリの服だね。」
「ありがとうございます。」
そこに、ユカから電話があった。
「マリアさん、おはよう。
朝食を教えて。」
「おはよう、ユカ。
今日は、目玉焼きとサラダとソーセージとパンよ。」
「パンは、何パン?」
「そこまで?」
「そうよ。」
「はぁ…。
シュガーパン、チーズパン、オリーブオイルのトマトフォカッチャよ。」
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
ユカは、それだけ聞くと、電話を切った。
「凄い執着心だね…。
同じものを食べても、マリアにはなれないのにね。
いつ気づくんだろ…。
マリア、食べたら、キャロルで水の国に行くよ?」
「はい。」
あたし達は、朝食が終わると、キャロつに乗って水の国に向かった。
「まず、ネフィアの滝に行こうと思うから、ミシェルって村に降りるよ。」
「はい。」
ミシェルに着くと、水の国の人たちは、水着のような服を着ていた。
他国の人は、ワンピースだったり、リゾートっぽい服を着ていたので、観光の人か国民か分かりやすかった。
「水着の人が多いね。
ぼく達も水着の方がいいのかな?」
「どうでしょう…。」
「水の国はミストのような雨が降るから、水着の方が楽なのかも…。
ぼく達も水着を買おう。」
「そうですね。」
「マリアが好きそうな水着…あるかな…?」
「あるでしょうか?」
「あ!
ここならありそう!」
「どこですか?」
「シャンタウンってとこ。」
「あ、確かに!」
「入ってみようか?」
「はい。」
あたし達は、シャンタウンに入った。
「いらっしゃいませ。」
「火の国の者だが、妻に水着を買いたいのだが…。」
「火の国の方ですか。
こちらの方に水着ですね。」
「ん。」
「では…こちらに並んでる水着はいかがですか?」
勧められたのは、あたしが好きそうな、ロリータ系の水着が並んでいた。
「炎舞様!
素敵な水着がたくさん並んでます。」
「それは良かった。
ぼくも水着を探してくるよ。」
「はい。」
「あ、いつも言ってるけど、欲しいものは全て買ってあげるからね。」
「はい。」
あたしは、色んな水着を試着した。
その中で気に入った、水着を沢山買ってもらった。
あたし達は、買った水着の中から、気に入った1着に着替えて、水の国の中で有名な滝の1つ、ネフィアの滝に行った。
ネフィアの滝に着くと、パンフレットをもらった。
「何も調べずに来たけど、滝滑りなら、水着で来て正解だったね。」
「はい。」
「滝滑りしよう。」
「はい。」
あたし達は、滝滑りすることにした。
「結構高いですね…。」
「うん。
怖い?」
「だ…大丈夫です。」
「じゃあ、一緒に行くよ?」
「は…はいっ!」
滝滑りの番が来た。
炎舞様は、ノリノリ。
「ひゃっほーっ!!」
「きゃぁーっっ!!」
滝滑りは、思いっきり叫んだけど、思いの外楽しかった。
「マリア、大丈夫?」
「はい!
楽しかったです!」
「楽しかったの?」
「はいっ!」
次の人達が滝滑りで降りてきた。
水飛沫が思いっきりかかった。
「はは…。
このこともあって、水着でいるのがいいんだね。」
「みたいですね。」
その後も、滝滑りする人たちの水飛沫がかかって、本当に水着じゃないと、滝滑りするどころか、見学さえ出来なかったと思う。
「次は、オヒリアの滝に行こう!」
「はい。」
あたし達は、オヒリアの滝に向かった。
オヒリアの滝は、世界一高い滝として有名だった。
ここでもパンフレットをもらった。
「高さが、かなりありますね。」
「うん。
水着じゃなかったら、びしょ濡れだ。」
「そうですね。」
「もっと、近くで見よう。」
「はい。」
あたし達は、滝に近づいた。
「水飛沫がすごいね!」
「はい。」
滝はとても高い位置から噴き出てて、その様は圧巻だった。
「凄いですね。」
「うん。
次は、ユーリアの滝に行こう。」
「はい。」
あたし達は、ユーリアの滝に向かった。
ユーリアの滝に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
「ここは、クルージングが出来るみたいですよ?」
「そうなの?
勿論、行くよね?」
「はい。
予約してきます。」
「うん。」
あたしは、クルージングに予約した。
「楽しみだね。」
「はい。
パンフレットに書いてある通り、滝の裏を見れるんですね。」
「そうみたいだね。
楽しみだよ。」
「あたしもです。」
20分くらい待っていると、順番が来た。
あたし達は、クルーに言われた通りクルージングに乗り込んだ。
あたし達の席は、滝の近くになると、確実に濡れるとこだった。
「マリア、そろそろ、滝に近づくよ?」
「はい。」
滝に近付くと案の定、びしょ濡れ…。
「(水着で良かったぁ…。)」
あたしは、本気でそう思った。
「次は、滝の裏だね。」
「はい。」
滝の裏は涼しかったけど、水飛沫がバシャバシャかかった。
観光客は、全員、ずぶ濡れ…。
水着を着てる人はいいけど、着てない人達は、パンツまで濡れたらしい。
「次は、マブル湖に行こう。」
「はい。」
あたし達は、マブル湖に向かった。
マブル湖に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
そして、パンフレットを見て気付いた…。
「炎舞様…。」
「んー?」
「ここ…夜じゃないと、意味ないみたいです…。」
「えっ?!
どう言うこと?!」
「ここ…夜に現れる光るプランクトンが、湖いっぱい現れるので、湖が綺麗と言うことで有名なんだそうで…。」
「そうなの…?」
「はい…。」
「通りで、水の国の国民がいない訳だ。」
「え…?」
「ここに居る人たち、水着着てないでしょ?
水の国の人達じゃないって事。」
「あーあ…。
なるほど…。」
「うーん…。
ここ、お城の隣にあるから、結婚式の後に見にこようか?」
「いいんですか?」
「見たいんでしょ?」
「はい!」
「いいよ。
結婚式の後に来よう。」
「はい。」
「じゃあ、次は、セイ湖に行こう。」
「はい。」
あたし達は、セイ湖に向かった。
セイ湖に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
「炎舞様。
パンフレットによると、ここでは、ハクビン(白鳥のようなモンスター)の足漕ぎボートかダラック(アヒルのようなモンスター)の足漕ぎボートに乗って、湖を観光するのが定番みたいです。」
「じゃあ、ハクビンかダラックに乗って遊ぼうか?」
「はい。」
あたしは、ダラックの方が可愛かったはららから、ダラックにした。
順番はすぐに来て、炎舞様と足漕ぎボートのダラックに乗って、湖に出た。
湖の真ん中で、ボートから落ちかけてる人が居て、店員さんが助けていた。
「このボートって、よく落ちる人がいるんでしょうか?」
「さぁ…。
何で?」
「助けるの慣れてるなぁ…。って思ったんです。」
「確かに…。
まぁ、少しでも乗り出したら、落ちそうだもんね…。
落ちる人多いのかも…。」
あたし達は、そんなことを言いながら、湖を一周した。
「おかえりなさーい。
楽しんでいただけましたか?」
店員さんが、笑顔で迎えてくれた。
あたし達は、楽しめました。と言って最後の湖に向かった。
最後の湖は、ユメリア湖。
ここは、泳げる湖として有名だった。
「水着買って良かった。
ここなんて、水着なかったら、何も出来ないじゃん。」
「そうですね。」
「マリア。
泳ごうよ。」
「はい。
でも、髪が…。」
あたしの髪は腰まであるロングなので、濡れるとドライヤーが必要になる。
「大丈夫だよ。
湖の家にシャワーあったし、ドライヤーもあるんじゃないかな?
もし、髪型変えたいなら、水の国の城でやって貰えばいいよ。」
「なるほど。
そうします。」
あたしと炎舞様は、気の済むまで泳いだ。
「マリア、そろそろ行こうか?」
「はい。」
あたし達は、水の国のお城に向かった。
最後に行った、ユメリア湖は、お城の隣だったので、お城にすぐに着いた。
着くとすぐに、炎舞様は水の国のメイドを捕まえた。
「火の国の炎舞とマリアだ。」
「火の国の国王様と王女様ですね。
お待ちしていました。
お着替えされますか?」
「ん。」
「でしたら、こちらの控室をお使いください。」
あたし達は、それぞれ、控室に入って、準備を始めた。
「火の国の王女様。
ドレスが届いております。」
「ありがとう。」
ドレスを受け取ると、アイルとアイカから、手紙が入っていた。
手紙には、「マリア様。水の国の結婚式に出られると言うことで、わたし達からマリア様が、もっと美しくなるように魔法をかけました。喜んでくれると嬉しいです。それでは、お帰りをお待ちしております。」と書いてあった。
「(魔法って…。)
(どんな魔法かしら…?)」
あたしは、ドレスに着替えてみた。
すると、ドレスのスカート部分が、ぼんやり光るようになっていた。
「まぁ…。
あの2人ったら…。」
そこに、ヒロ達が来た。
「マリアのドレスいいね。
光ってて綺麗。」
「ありがとう。
これ、メイドがかけた魔法なの。」
「へぇー…。
いいね。
マリアに似合ってる。」
「ホント、綺麗ですわ。
嫌味のない光で素敵ですわ。」
「ありがとう。」
「マリアさん、花嫁より目立つんじゃないの?」
「ユカさん、この光なら嫌味がないから、、大丈夫だと思いますわ。」
そこに、ミカが来た。
「ミカ、おめでとう!」
「ありがとう。
マリアちゃん。」
「ミカ、綺麗だよ。」
「ありがとう。
ヒロちゃん。」
「綺麗ですわ。」
「ありがとう。」
「ミカさん、マリアさんのドレス見て何も思わないの?」
「え?
マリアちゃんのドレス…?」
ミカはまじまじと見た。
「スカートが綺麗に光ってるとしか…。」
「そう!
花嫁より目立ってると思うんですけど?」
「そんなことないわ。
嫌味のない光だし。
マリアちゃんに似合ってるし。」
「くっ…。」
「何ですの?
マリアさんの粗探しですの?」
「いや…そんなつもりは…。」
「それより、ミカのドレス凄いね。
背中部分、パックリと開いてて。」
「ふふ…。
ありがとう、ヒロちゃん。」
「ホントだ!
ミカに似合ってる。」
「ありがとう、マリアちゃん。」
「素敵なドレスですわ。」
「ありがとう、ヤエちゃん。
みんな、今日は来てくれてありがとう。
観光してきた?」
ミカの言葉に、あたし以外がきょとんとしていた。
「あたしは行ってきたよ。
結婚式の後で、マブル湖には行くけど。」
「そうなの?
行ったのマリアちゃんだけ?
マリアちゃん、どうだった?」
「それぞれ、有名な滝では、滝滑りしたり、高いとこから滝になってるのを見たり、クルージングしたりして、楽しかったわ。
湖も、泳いだり、ボート乗ったりして、楽しめたわ。
マブル湖は、夜がメインらしいわ。」
「そうなのね。
私、どこにも行ったことなくて…。」
「李衣様に頼んだら、連れてってくれるんじゃ…。」
「李衣様は、お優しくて、まだ疲れがあるんじゃないかと、気を遣ってくださっているの。」
「なるほど。」
「ちょっと待って!
マリア、ミカ、観光って?」
あたしとミカは、みんなに、観光のことを教えてあげた。
勿論、知った人達は行きたがっていた。
そこに、それぞれの旦那様がきた。
「炎舞様。」
「マリア。
そのドレス…光ってたっけ…?」
「アイルとアイカの魔法です。」
「いいじゃん。
アイルとアイカ、いい仕事するんだね。」
「はい。
後で、お土産買って行こうかと…。」
「いいね。
そうしよう。」
「炎舞夫妻は、観光に行ったのかな?」
「ああ。
行った。
マリアが結婚式の後にマブル湖見たいって言ってたから、結婚式の後にマブル湖に行くけど。」
「そうなんですね。」
「李衣様。
私もマブル湖に行きたいです。
連れてってください。」
「おや…。
そうですか…。
いいでしょう。
行きましょう。」
「李衣様…。
ありがとうございます。」
「邪影様、観光地があるなんてお聞きしておりませんが、あるのでしたら、わたくしも行きたいですわ。」
「観光地…。
ある。
行くか?」
「はい。
是非、行きたいですわ。」
「風雅様、わたし達も行きましょう?」
「ホント、ワガママばかりだな!
俺様だから連れてってやるんだぞ?
感謝しろ!」
「はい。
感謝してます。」
こうして、結婚式の後、みんなでマブル湖に行くことになった。
結婚式は、さすがミカの結婚式と言った感じで、スマートな結婚式だった。
お色直しするのかと思ったら、お色直ししなかったが、ケーキが凄くて、海をイメージしたケーキだったのと、ケーキカットが、上からブルーシロップを一緒にかけると言った今時のケーキカットにしていたので楽しめた。
結婚式が終わり、あたし達は、マブル湖に向かうことにした。
それぞれ、ドラゴンで行くのかと思いきや、李衣様が馬車を出してくれた。
あたしと炎舞様は、李衣様夫妻と一緒に乗った。
「マリアちゃんのドレス、スカートのとこが光ってて綺麗だったんですよ?」
「わたくしも見ました。
とても綺麗でした。」
「あれは魔法だったんです。
専属メイドの2人がしてくれたんですよ。」
「ほう…。
それはいいですね。
メイドと、もうそんなに仲良く?
素敵なことです。」
「そうなんです。
双子のメイドなので、気遣いが素晴らしくて…。」
「そうなんですか。
炎舞。
貴方の奥方は、素敵な女性ですね。
メイドともそのような仲になるとは…。」
「李衣だから褒めてくれるけど、これが光成だったら、激怒してるだろうな。」
「光成は、上と下の区別を、はっきり決めますからね。」
「そうなんだよ。
頭硬いし。」
「だから、光成は貧富の差が出来た国の再建を図っているのでしょう。
光成だから、手こずってるとこもありますが…。
炎舞。
貴方は、その辺軽々とこなすのですから、光成に助言してみては?」
「聞く訳ないだろ。
ぼくの話しなんか…。
どうせ、炎舞は金があるから再建も手こずらないんだ!って言われるさ。」
「でしょうね。
そこも、光成の悪いとこですが…。
あ、マブル湖に着きました。
降りましょう。
ミカ、手を…。」
「はい。」
ミカは、李衣様の手を取り、李衣様のエスコートで馬車から降り、あたしは、炎舞様の手を取り、炎舞様のエスコートで馬車から降りた。
「マリア!
見てごらん!」
「わぁー…。
きれーい…。
湖が青白く光ってるぅっ!」
あたしと炎舞様は大喜びで湖を見ていた。
他の夫妻は…。
「ヒロぉ…。
ただ、湖が光ってるだけじゃん…。
つまらん。
帰ろ?」
「え…。
もう少しだけ…。
(綺麗なのに…。)
(全然見てない…。)」
ヒロはガッカリ…。
「(いいなぁ…。)
(マリア。)
(楽しそう…。)」
「ミカ、これがマブル湖です。
綺麗でしょう?
これは、夜にしか見えないんですよ。」
「本当に綺麗です。
見に連れてきてくださって、ありがとうございます。」
「いえいえ…。
わたくしも、貴女の気持ちを考えるべきでしたね。
今後は、行きたいとこに、連れてってあげましょう。
遠慮はなしですよ。」
「はい。」
「ヤエ、どうだ?
わたしが、連れてきたんですよ。
このわたしが!」
「あー…。
はい…。
(何故、上からなのでしょう…。)
(これでは、楽しめませんわ…。)」
「ユカ、どうなんだよ?」
「綺麗な湖…。
うっとりします。
風雅様、ありがとうございます。」
それぞれの旦那様の思いは、妻に届く者、そうでない者とハッキリ分かれてしまった。
あたしと炎舞様は、おおはしゃぎで、最後まで湖に居た。
それから、火の国のお城に帰った。
「おかえりなさいませ!
マリア様。」
「国王様。」
2人を見て、思い出した。
「お土産ぇーっっ!!」
炎舞様と同時に叫んだ。
「お土産でございますか…?」
「王女様…?
国王様…?」
「忘れたぁーーーっっ!!」
また、2人同時に叫んだ。
意味が分かってない、双子のメイド達…。
「ごめんっっ!!
アイル、アイカっっ!!
炎舞様とお土産買って帰ろうと話してたのに、忘れてしまったのっっ!!」
「王女様…。」
「マリア様…。」
双子は、にーっこり微笑んだ。
「王女様、お土産を買ってくれようとしてくださっただけで有り難いです。」
「そうですよ。
マリア様。
使えている主人から、他のメイド仲間も、そんな事考えてくださった事は1度もないと…。」
「今度は買ってくるから!!」
「王女様…。」
「マリア様…。
お土産を買ってくださると言うことだけで、わたし達は幸せです。」
「アイル、アイカ…。
今度は買ってくるね!」
「マリア。
今度は、闇の国だから、お土産買えないよ?」
「そうなんですか?」
「うん。
闇の国には、何もないから。
次、買うとしたら、氷の国かな。」
「氷の国ですか…。
何があるんだろう…。」
「色々あるよ。
溶けない氷とか、温泉グッズとか…。」
「温泉グッズですか…。」
「可愛いよ?
キャラクターになってて。」
「そうなんですか?」
「うん。」
「楽しみです。」
「あの…。
炎舞様、マリア様、明日は会議の日なので、お早めに眠りにつかなくていいんですか?」
「そうだった!
ぼく、すぐに、お風呂の準備してくるよ。」
「分かりました。」
あたしは、アイルとアイカを連れて、部屋に戻り、お風呂の準備をして、炎舞様を待った。
炎舞様はすぐにきてくれた。
2人でお風呂入って、大人しく眠った。
今日は、ミカの結婚式。
朝、アイル達が起こしにきた。
「おはようございます。
換気しますね。」
「ア…アイル…。
おはよう…。」
「王女様、お風呂の準備しますね。」
「あ…、アイカ。
ありがとう。」
「炎舞様、朝ですよ。
マリア様は起きてますよ。」
「アイル、代わるわ。」
「マリア様。」
あたしは、アイルと交代して、炎舞様を起こし始めた。
「炎舞様、お風呂入りますよ?
いいんですか?」
「ん…マリア…?」
「そうですよ。」
炎舞様は、寝ぼけながらも、お風呂に入ろうとしていた。
「炎舞様、目が覚めきってないのに、お風呂はダメですよ?」
「大丈夫。
もう、起きてるよ。
マリアは、心配性だなぁ…。」
「炎舞様…。」
炎舞様は、左肩から指先までキスをしてくれた。
あたし達は、そのまま、お風呂に入った。
「今日は、水の国の結婚式だよ。
水の国は、観光するとこが6ヶ所あるんだ。
全部行きたいと思ってるから、ドレスをラット便で水の国に送るから、ドレスを選んで。」
「分かりました。」
「水の国に行く時の服は、いつものと一緒でいいよ。」
「はい。」
お風呂から出て、炎舞様とバスローブに包まれ、炎舞様は、ショウタと自室に戻られ、あたしはアイカとクローゼットに行った。
あたしが選んだドレスは、水の国に合う、水色のドレスで、背中が開いているプリンセスラインドレス。
お洋服は、貝やヒトデのついた水色のグラデーションのワンピースにした。
部屋に帰って、アイカにドレスをラット便で水の国に送るように言って、ワンピースに着替えた。
そこに、炎舞様とショウタが来た。
「マリア、食堂に行こう。」
「はい。」
「今日の服、水の国に行くのにピッタリの服だね。」
「ありがとうございます。」
そこに、ユカから電話があった。
「マリアさん、おはよう。
朝食を教えて。」
「おはよう、ユカ。
今日は、目玉焼きとサラダとソーセージとパンよ。」
「パンは、何パン?」
「そこまで?」
「そうよ。」
「はぁ…。
シュガーパン、チーズパン、オリーブオイルのトマトフォカッチャよ。」
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
ユカは、それだけ聞くと、電話を切った。
「凄い執着心だね…。
同じものを食べても、マリアにはなれないのにね。
いつ気づくんだろ…。
マリア、食べたら、キャロルで水の国に行くよ?」
「はい。」
あたし達は、朝食が終わると、キャロつに乗って水の国に向かった。
「まず、ネフィアの滝に行こうと思うから、ミシェルって村に降りるよ。」
「はい。」
ミシェルに着くと、水の国の人たちは、水着のような服を着ていた。
他国の人は、ワンピースだったり、リゾートっぽい服を着ていたので、観光の人か国民か分かりやすかった。
「水着の人が多いね。
ぼく達も水着の方がいいのかな?」
「どうでしょう…。」
「水の国はミストのような雨が降るから、水着の方が楽なのかも…。
ぼく達も水着を買おう。」
「そうですね。」
「マリアが好きそうな水着…あるかな…?」
「あるでしょうか?」
「あ!
ここならありそう!」
「どこですか?」
「シャンタウンってとこ。」
「あ、確かに!」
「入ってみようか?」
「はい。」
あたし達は、シャンタウンに入った。
「いらっしゃいませ。」
「火の国の者だが、妻に水着を買いたいのだが…。」
「火の国の方ですか。
こちらの方に水着ですね。」
「ん。」
「では…こちらに並んでる水着はいかがですか?」
勧められたのは、あたしが好きそうな、ロリータ系の水着が並んでいた。
「炎舞様!
素敵な水着がたくさん並んでます。」
「それは良かった。
ぼくも水着を探してくるよ。」
「はい。」
「あ、いつも言ってるけど、欲しいものは全て買ってあげるからね。」
「はい。」
あたしは、色んな水着を試着した。
その中で気に入った、水着を沢山買ってもらった。
あたし達は、買った水着の中から、気に入った1着に着替えて、水の国の中で有名な滝の1つ、ネフィアの滝に行った。
ネフィアの滝に着くと、パンフレットをもらった。
「何も調べずに来たけど、滝滑りなら、水着で来て正解だったね。」
「はい。」
「滝滑りしよう。」
「はい。」
あたし達は、滝滑りすることにした。
「結構高いですね…。」
「うん。
怖い?」
「だ…大丈夫です。」
「じゃあ、一緒に行くよ?」
「は…はいっ!」
滝滑りの番が来た。
炎舞様は、ノリノリ。
「ひゃっほーっ!!」
「きゃぁーっっ!!」
滝滑りは、思いっきり叫んだけど、思いの外楽しかった。
「マリア、大丈夫?」
「はい!
楽しかったです!」
「楽しかったの?」
「はいっ!」
次の人達が滝滑りで降りてきた。
水飛沫が思いっきりかかった。
「はは…。
このこともあって、水着でいるのがいいんだね。」
「みたいですね。」
その後も、滝滑りする人たちの水飛沫がかかって、本当に水着じゃないと、滝滑りするどころか、見学さえ出来なかったと思う。
「次は、オヒリアの滝に行こう!」
「はい。」
あたし達は、オヒリアの滝に向かった。
オヒリアの滝は、世界一高い滝として有名だった。
ここでもパンフレットをもらった。
「高さが、かなりありますね。」
「うん。
水着じゃなかったら、びしょ濡れだ。」
「そうですね。」
「もっと、近くで見よう。」
「はい。」
あたし達は、滝に近づいた。
「水飛沫がすごいね!」
「はい。」
滝はとても高い位置から噴き出てて、その様は圧巻だった。
「凄いですね。」
「うん。
次は、ユーリアの滝に行こう。」
「はい。」
あたし達は、ユーリアの滝に向かった。
ユーリアの滝に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
「ここは、クルージングが出来るみたいですよ?」
「そうなの?
勿論、行くよね?」
「はい。
予約してきます。」
「うん。」
あたしは、クルージングに予約した。
「楽しみだね。」
「はい。
パンフレットに書いてある通り、滝の裏を見れるんですね。」
「そうみたいだね。
楽しみだよ。」
「あたしもです。」
20分くらい待っていると、順番が来た。
あたし達は、クルーに言われた通りクルージングに乗り込んだ。
あたし達の席は、滝の近くになると、確実に濡れるとこだった。
「マリア、そろそろ、滝に近づくよ?」
「はい。」
滝に近付くと案の定、びしょ濡れ…。
「(水着で良かったぁ…。)」
あたしは、本気でそう思った。
「次は、滝の裏だね。」
「はい。」
滝の裏は涼しかったけど、水飛沫がバシャバシャかかった。
観光客は、全員、ずぶ濡れ…。
水着を着てる人はいいけど、着てない人達は、パンツまで濡れたらしい。
「次は、マブル湖に行こう。」
「はい。」
あたし達は、マブル湖に向かった。
マブル湖に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
そして、パンフレットを見て気付いた…。
「炎舞様…。」
「んー?」
「ここ…夜じゃないと、意味ないみたいです…。」
「えっ?!
どう言うこと?!」
「ここ…夜に現れる光るプランクトンが、湖いっぱい現れるので、湖が綺麗と言うことで有名なんだそうで…。」
「そうなの…?」
「はい…。」
「通りで、水の国の国民がいない訳だ。」
「え…?」
「ここに居る人たち、水着着てないでしょ?
水の国の人達じゃないって事。」
「あーあ…。
なるほど…。」
「うーん…。
ここ、お城の隣にあるから、結婚式の後に見にこようか?」
「いいんですか?」
「見たいんでしょ?」
「はい!」
「いいよ。
結婚式の後に来よう。」
「はい。」
「じゃあ、次は、セイ湖に行こう。」
「はい。」
あたし達は、セイ湖に向かった。
セイ湖に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
「炎舞様。
パンフレットによると、ここでは、ハクビン(白鳥のようなモンスター)の足漕ぎボートかダラック(アヒルのようなモンスター)の足漕ぎボートに乗って、湖を観光するのが定番みたいです。」
「じゃあ、ハクビンかダラックに乗って遊ぼうか?」
「はい。」
あたしは、ダラックの方が可愛かったはららから、ダラックにした。
順番はすぐに来て、炎舞様と足漕ぎボートのダラックに乗って、湖に出た。
湖の真ん中で、ボートから落ちかけてる人が居て、店員さんが助けていた。
「このボートって、よく落ちる人がいるんでしょうか?」
「さぁ…。
何で?」
「助けるの慣れてるなぁ…。って思ったんです。」
「確かに…。
まぁ、少しでも乗り出したら、落ちそうだもんね…。
落ちる人多いのかも…。」
あたし達は、そんなことを言いながら、湖を一周した。
「おかえりなさーい。
楽しんでいただけましたか?」
店員さんが、笑顔で迎えてくれた。
あたし達は、楽しめました。と言って最後の湖に向かった。
最後の湖は、ユメリア湖。
ここは、泳げる湖として有名だった。
「水着買って良かった。
ここなんて、水着なかったら、何も出来ないじゃん。」
「そうですね。」
「マリア。
泳ごうよ。」
「はい。
でも、髪が…。」
あたしの髪は腰まであるロングなので、濡れるとドライヤーが必要になる。
「大丈夫だよ。
湖の家にシャワーあったし、ドライヤーもあるんじゃないかな?
もし、髪型変えたいなら、水の国の城でやって貰えばいいよ。」
「なるほど。
そうします。」
あたしと炎舞様は、気の済むまで泳いだ。
「マリア、そろそろ行こうか?」
「はい。」
あたし達は、水の国のお城に向かった。
最後に行った、ユメリア湖は、お城の隣だったので、お城にすぐに着いた。
着くとすぐに、炎舞様は水の国のメイドを捕まえた。
「火の国の炎舞とマリアだ。」
「火の国の国王様と王女様ですね。
お待ちしていました。
お着替えされますか?」
「ん。」
「でしたら、こちらの控室をお使いください。」
あたし達は、それぞれ、控室に入って、準備を始めた。
「火の国の王女様。
ドレスが届いております。」
「ありがとう。」
ドレスを受け取ると、アイルとアイカから、手紙が入っていた。
手紙には、「マリア様。水の国の結婚式に出られると言うことで、わたし達からマリア様が、もっと美しくなるように魔法をかけました。喜んでくれると嬉しいです。それでは、お帰りをお待ちしております。」と書いてあった。
「(魔法って…。)
(どんな魔法かしら…?)」
あたしは、ドレスに着替えてみた。
すると、ドレスのスカート部分が、ぼんやり光るようになっていた。
「まぁ…。
あの2人ったら…。」
そこに、ヒロ達が来た。
「マリアのドレスいいね。
光ってて綺麗。」
「ありがとう。
これ、メイドがかけた魔法なの。」
「へぇー…。
いいね。
マリアに似合ってる。」
「ホント、綺麗ですわ。
嫌味のない光で素敵ですわ。」
「ありがとう。」
「マリアさん、花嫁より目立つんじゃないの?」
「ユカさん、この光なら嫌味がないから、、大丈夫だと思いますわ。」
そこに、ミカが来た。
「ミカ、おめでとう!」
「ありがとう。
マリアちゃん。」
「ミカ、綺麗だよ。」
「ありがとう。
ヒロちゃん。」
「綺麗ですわ。」
「ありがとう。」
「ミカさん、マリアさんのドレス見て何も思わないの?」
「え?
マリアちゃんのドレス…?」
ミカはまじまじと見た。
「スカートが綺麗に光ってるとしか…。」
「そう!
花嫁より目立ってると思うんですけど?」
「そんなことないわ。
嫌味のない光だし。
マリアちゃんに似合ってるし。」
「くっ…。」
「何ですの?
マリアさんの粗探しですの?」
「いや…そんなつもりは…。」
「それより、ミカのドレス凄いね。
背中部分、パックリと開いてて。」
「ふふ…。
ありがとう、ヒロちゃん。」
「ホントだ!
ミカに似合ってる。」
「ありがとう、マリアちゃん。」
「素敵なドレスですわ。」
「ありがとう、ヤエちゃん。
みんな、今日は来てくれてありがとう。
観光してきた?」
ミカの言葉に、あたし以外がきょとんとしていた。
「あたしは行ってきたよ。
結婚式の後で、マブル湖には行くけど。」
「そうなの?
行ったのマリアちゃんだけ?
マリアちゃん、どうだった?」
「それぞれ、有名な滝では、滝滑りしたり、高いとこから滝になってるのを見たり、クルージングしたりして、楽しかったわ。
湖も、泳いだり、ボート乗ったりして、楽しめたわ。
マブル湖は、夜がメインらしいわ。」
「そうなのね。
私、どこにも行ったことなくて…。」
「李衣様に頼んだら、連れてってくれるんじゃ…。」
「李衣様は、お優しくて、まだ疲れがあるんじゃないかと、気を遣ってくださっているの。」
「なるほど。」
「ちょっと待って!
マリア、ミカ、観光って?」
あたしとミカは、みんなに、観光のことを教えてあげた。
勿論、知った人達は行きたがっていた。
そこに、それぞれの旦那様がきた。
「炎舞様。」
「マリア。
そのドレス…光ってたっけ…?」
「アイルとアイカの魔法です。」
「いいじゃん。
アイルとアイカ、いい仕事するんだね。」
「はい。
後で、お土産買って行こうかと…。」
「いいね。
そうしよう。」
「炎舞夫妻は、観光に行ったのかな?」
「ああ。
行った。
マリアが結婚式の後にマブル湖見たいって言ってたから、結婚式の後にマブル湖に行くけど。」
「そうなんですね。」
「李衣様。
私もマブル湖に行きたいです。
連れてってください。」
「おや…。
そうですか…。
いいでしょう。
行きましょう。」
「李衣様…。
ありがとうございます。」
「邪影様、観光地があるなんてお聞きしておりませんが、あるのでしたら、わたくしも行きたいですわ。」
「観光地…。
ある。
行くか?」
「はい。
是非、行きたいですわ。」
「風雅様、わたし達も行きましょう?」
「ホント、ワガママばかりだな!
俺様だから連れてってやるんだぞ?
感謝しろ!」
「はい。
感謝してます。」
こうして、結婚式の後、みんなでマブル湖に行くことになった。
結婚式は、さすがミカの結婚式と言った感じで、スマートな結婚式だった。
お色直しするのかと思ったら、お色直ししなかったが、ケーキが凄くて、海をイメージしたケーキだったのと、ケーキカットが、上からブルーシロップを一緒にかけると言った今時のケーキカットにしていたので楽しめた。
結婚式が終わり、あたし達は、マブル湖に向かうことにした。
それぞれ、ドラゴンで行くのかと思いきや、李衣様が馬車を出してくれた。
あたしと炎舞様は、李衣様夫妻と一緒に乗った。
「マリアちゃんのドレス、スカートのとこが光ってて綺麗だったんですよ?」
「わたくしも見ました。
とても綺麗でした。」
「あれは魔法だったんです。
専属メイドの2人がしてくれたんですよ。」
「ほう…。
それはいいですね。
メイドと、もうそんなに仲良く?
素敵なことです。」
「そうなんです。
双子のメイドなので、気遣いが素晴らしくて…。」
「そうなんですか。
炎舞。
貴方の奥方は、素敵な女性ですね。
メイドともそのような仲になるとは…。」
「李衣だから褒めてくれるけど、これが光成だったら、激怒してるだろうな。」
「光成は、上と下の区別を、はっきり決めますからね。」
「そうなんだよ。
頭硬いし。」
「だから、光成は貧富の差が出来た国の再建を図っているのでしょう。
光成だから、手こずってるとこもありますが…。
炎舞。
貴方は、その辺軽々とこなすのですから、光成に助言してみては?」
「聞く訳ないだろ。
ぼくの話しなんか…。
どうせ、炎舞は金があるから再建も手こずらないんだ!って言われるさ。」
「でしょうね。
そこも、光成の悪いとこですが…。
あ、マブル湖に着きました。
降りましょう。
ミカ、手を…。」
「はい。」
ミカは、李衣様の手を取り、李衣様のエスコートで馬車から降り、あたしは、炎舞様の手を取り、炎舞様のエスコートで馬車から降りた。
「マリア!
見てごらん!」
「わぁー…。
きれーい…。
湖が青白く光ってるぅっ!」
あたしと炎舞様は大喜びで湖を見ていた。
他の夫妻は…。
「ヒロぉ…。
ただ、湖が光ってるだけじゃん…。
つまらん。
帰ろ?」
「え…。
もう少しだけ…。
(綺麗なのに…。)
(全然見てない…。)」
ヒロはガッカリ…。
「(いいなぁ…。)
(マリア。)
(楽しそう…。)」
「ミカ、これがマブル湖です。
綺麗でしょう?
これは、夜にしか見えないんですよ。」
「本当に綺麗です。
見に連れてきてくださって、ありがとうございます。」
「いえいえ…。
わたくしも、貴女の気持ちを考えるべきでしたね。
今後は、行きたいとこに、連れてってあげましょう。
遠慮はなしですよ。」
「はい。」
「ヤエ、どうだ?
わたしが、連れてきたんですよ。
このわたしが!」
「あー…。
はい…。
(何故、上からなのでしょう…。)
(これでは、楽しめませんわ…。)」
「ユカ、どうなんだよ?」
「綺麗な湖…。
うっとりします。
風雅様、ありがとうございます。」
それぞれの旦那様の思いは、妻に届く者、そうでない者とハッキリ分かれてしまった。
あたしと炎舞様は、おおはしゃぎで、最後まで湖に居た。
それから、火の国のお城に帰った。
「おかえりなさいませ!
マリア様。」
「国王様。」
2人を見て、思い出した。
「お土産ぇーっっ!!」
炎舞様と同時に叫んだ。
「お土産でございますか…?」
「王女様…?
国王様…?」
「忘れたぁーーーっっ!!」
また、2人同時に叫んだ。
意味が分かってない、双子のメイド達…。
「ごめんっっ!!
アイル、アイカっっ!!
炎舞様とお土産買って帰ろうと話してたのに、忘れてしまったのっっ!!」
「王女様…。」
「マリア様…。」
双子は、にーっこり微笑んだ。
「王女様、お土産を買ってくれようとしてくださっただけで有り難いです。」
「そうですよ。
マリア様。
使えている主人から、他のメイド仲間も、そんな事考えてくださった事は1度もないと…。」
「今度は買ってくるから!!」
「王女様…。」
「マリア様…。
お土産を買ってくださると言うことだけで、わたし達は幸せです。」
「アイル、アイカ…。
今度は買ってくるね!」
「マリア。
今度は、闇の国だから、お土産買えないよ?」
「そうなんですか?」
「うん。
闇の国には、何もないから。
次、買うとしたら、氷の国かな。」
「氷の国ですか…。
何があるんだろう…。」
「色々あるよ。
溶けない氷とか、温泉グッズとか…。」
「温泉グッズですか…。」
「可愛いよ?
キャラクターになってて。」
「そうなんですか?」
「うん。」
「楽しみです。」
「あの…。
炎舞様、マリア様、明日は会議の日なので、お早めに眠りにつかなくていいんですか?」
「そうだった!
ぼく、すぐに、お風呂の準備してくるよ。」
「分かりました。」
あたしは、アイルとアイカを連れて、部屋に戻り、お風呂の準備をして、炎舞様を待った。
炎舞様はすぐにきてくれた。
2人でお風呂入って、大人しく眠った。



