冷酷王子は、異世界から来た少女を溺愛する

 火の日。
 今日は、ミカの結婚式。
 朝、アイル達が起こしにきた。
 「おはようございます。
換気しますね。」
「ア…アイル…。
おはよう…。」
「王女様、お風呂の準備しますね。」
「あ…、アイカ。
ありがとう。」
「炎舞様、朝ですよ。
マリア様は起きてますよ。」
「アイル、代わるわ。」
「マリア様。」
 あたしは、アイルと交代して、炎舞様を起こし始めた。
 「炎舞様、お風呂入りますよ?
いいんですか?」
「ん…マリア…?」
「そうですよ。」
 炎舞様は、寝ぼけながらも、お風呂に入ろうとしていた。
 「炎舞様、目が覚めきってないのに、お風呂はダメですよ?」
「大丈夫。
もう、起きてるよ。
マリアは、心配性だなぁ…。」
「炎舞様…。」
 炎舞様は、左肩から指先までキスをしてくれた。
 あたし達は、そのまま、お風呂に入った。
 「今日は、水の国の結婚式だよ。
水の国は、観光するとこが6ヶ所あるんだ。
全部行きたいと思ってるから、ドレスをラット便で水の国に送るから、ドレスを選んで。」
「分かりました。」
「水の国に行く時の服は、いつものと一緒でいいよ。」
「はい。」
 お風呂から出て、炎舞様とバスローブに包まれ、炎舞様は、ショウタと自室に戻られ、あたしはアイカとクローゼットに行った。
 あたしが選んだドレスは、水の国に合う、水色のドレスで、背中が開いているプリンセスラインドレス。
 お洋服は、貝やヒトデのついた水色のグラデーションのワンピースにした。
 部屋に帰って、アイカにドレスをラット便で水の国に送るように言って、ワンピースに着替えた。
 そこに、炎舞様とショウタが来た。
 「マリア、食堂に行こう。」
「はい。」
「今日の服、水の国に行くのにピッタリの服だね。」
「ありがとうございます。」
 そこに、ユカから電話があった。
 「マリアさん、おはよう。
朝食を教えて。」
「おはよう、ユカ。
今日は、目玉焼きとサラダとソーセージとパンよ。」
「パンは、何パン?」
「そこまで?」
「そうよ。」
「はぁ…。
シュガーパン、チーズパン、オリーブオイルのトマトフォカッチャよ。」
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
 ユカは、それだけ聞くと、電話を切った。
 「凄い執着心だね…。
同じものを食べても、マリアにはなれないのにね。
いつ気づくんだろ…。
マリア、食べたら、キャロルで水の国に行くよ?」
「はい。」
 あたし達は、朝食が終わると、キャロつに乗って水の国に向かった。
 「まず、ネフィアの滝に行こうと思うから、ミシェルって村に降りるよ。」
「はい。」
 ミシェルに着くと、水の国の人たちは、水着のような服を着ていた。
 他国の人は、ワンピースだったり、リゾートっぽい服を着ていたので、観光の人か国民か分かりやすかった。
 「水着の人が多いね。
ぼく達も水着の方がいいのかな?」
「どうでしょう…。」
「水の国はミストのような雨が降るから、水着の方が楽なのかも…。
ぼく達も水着を買おう。」
「そうですね。」
「マリアが好きそうな水着…あるかな…?」
「あるでしょうか?」
「あ!
ここならありそう!」
「どこですか?」
「シャンタウンってとこ。」
「あ、確かに!」
「入ってみようか?」
「はい。」
 あたし達は、シャンタウンに入った。
 「いらっしゃいませ。」
「火の国の者だが、妻に水着を買いたいのだが…。」
「火の国の方ですか。
こちらの方に水着ですね。」
「ん。」
「では…こちらに並んでる水着はいかがですか?」
 勧められたのは、あたしが好きそうな、ロリータ系の水着が並んでいた。
 「炎舞様!
素敵な水着がたくさん並んでます。」
「それは良かった。
ぼくも水着を探してくるよ。」
「はい。」
「あ、いつも言ってるけど、欲しいものは全て買ってあげるからね。」
「はい。」
 あたしは、色んな水着を試着した。
 その中で気に入った、水着を沢山買ってもらった。
 あたし達は、買った水着の中から、気に入った1着に着替えて、水の国の中で有名な滝の1つ、ネフィアの滝に行った。
 ネフィアの滝に着くと、パンフレットをもらった。
 「何も調べずに来たけど、滝滑りなら、水着で来て正解だったね。」
「はい。」
「滝滑りしよう。」
「はい。」
 あたし達は、滝滑りすることにした。
 「結構高いですね…。」
「うん。
怖い?」
「だ…大丈夫です。」
「じゃあ、一緒に行くよ?」
「は…はいっ!」
 滝滑りの番が来た。
 炎舞様は、ノリノリ。
 「ひゃっほーっ!!」
「きゃぁーっっ!!」
 滝滑りは、思いっきり叫んだけど、思いの外楽しかった。
 「マリア、大丈夫?」
「はい!
楽しかったです!」
「楽しかったの?」
「はいっ!」
 次の人達が滝滑りで降りてきた。
 水飛沫が思いっきりかかった。
 「はは…。
このこともあって、水着でいるのがいいんだね。」
「みたいですね。」
 その後も、滝滑りする人たちの水飛沫がかかって、本当に水着じゃないと、滝滑りするどころか、見学さえ出来なかったと思う。
 「次は、オヒリアの滝に行こう!」
「はい。」
 あたし達は、オヒリアの滝に向かった。
 オヒリアの滝は、世界一高い滝として有名だった。
 ここでもパンフレットをもらった。
 「高さが、かなりありますね。」
「うん。
水着じゃなかったら、びしょ濡れだ。」
「そうですね。」
「もっと、近くで見よう。」
「はい。」
 あたし達は、滝に近づいた。
 「水飛沫がすごいね!」
「はい。」
 滝はとても高い位置から噴き出てて、その様は圧巻だった。
 「凄いですね。」
「うん。
次は、ユーリアの滝に行こう。」
「はい。」
 あたし達は、ユーリアの滝に向かった。
 ユーリアの滝に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
 「ここは、クルージングが出来るみたいですよ?」
「そうなの?
勿論、行くよね?」
「はい。
予約してきます。」
「うん。」
 あたしは、クルージングに予約した。
 「楽しみだね。」
「はい。
パンフレットに書いてある通り、滝の裏を見れるんですね。」
「そうみたいだね。
楽しみだよ。」
「あたしもです。」
 20分くらい待っていると、順番が来た。
 あたし達は、クルーに言われた通りクルージングに乗り込んだ。
 あたし達の席は、滝の近くになると、確実に濡れるとこだった。
 「マリア、そろそろ、滝に近づくよ?」
「はい。」
 滝に近付くと案の定、びしょ濡れ…。
 「(水着で良かったぁ…。)」
 あたしは、本気でそう思った。
 「次は、滝の裏だね。」
「はい。」
 滝の裏は涼しかったけど、水飛沫がバシャバシャかかった。
 観光客は、全員、ずぶ濡れ…。
 水着を着てる人はいいけど、着てない人達は、パンツまで濡れたらしい。
 「次は、マブル湖に行こう。」
「はい。」
 あたし達は、マブル湖に向かった。
 マブル湖に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
 そして、パンフレットを見て気付いた…。
 「炎舞様…。」
「んー?」
「ここ…夜じゃないと、意味ないみたいです…。」
「えっ?!
どう言うこと?!」
「ここ…夜に現れる光るプランクトンが、湖いっぱい現れるので、湖が綺麗と言うことで有名なんだそうで…。」
「そうなの…?」
「はい…。」
「通りで、水の国の国民がいない訳だ。」
「え…?」
「ここに居る人たち、水着着てないでしょ?
水の国の人達じゃないって事。」
「あーあ…。
なるほど…。」
「うーん…。
ここ、お城の隣にあるから、結婚式の後に見にこようか?」
「いいんですか?」
「見たいんでしょ?」
「はい!」
「いいよ。
結婚式の後に来よう。」
「はい。」
「じゃあ、次は、セイ湖に行こう。」
「はい。」
 あたし達は、セイ湖に向かった。
 セイ湖に着くと、ここでもパンフレットをもらった。
 「炎舞様。
パンフレットによると、ここでは、ハクビン(白鳥のようなモンスター)の足漕ぎボートかダラック(アヒルのようなモンスター)の足漕ぎボートに乗って、湖を観光するのが定番みたいです。」
「じゃあ、ハクビンかダラックに乗って遊ぼうか?」
「はい。」
 あたしは、ダラックの方が可愛かったはららから、ダラックにした。
 順番はすぐに来て、炎舞様と足漕ぎボートのダラックに乗って、湖に出た。
 湖の真ん中で、ボートから落ちかけてる人が居て、店員さんが助けていた。
 「このボートって、よく落ちる人がいるんでしょうか?」
「さぁ…。
何で?」
「助けるの慣れてるなぁ…。って思ったんです。」
「確かに…。
まぁ、少しでも乗り出したら、落ちそうだもんね…。
落ちる人多いのかも…。」
 あたし達は、そんなことを言いながら、湖を一周した。
 「おかえりなさーい。
楽しんでいただけましたか?」
 店員さんが、笑顔で迎えてくれた。
 あたし達は、楽しめました。と言って最後の湖に向かった。
 最後の湖は、ユメリア湖。
 ここは、泳げる湖として有名だった。
 「水着買って良かった。
ここなんて、水着なかったら、何も出来ないじゃん。」
「そうですね。」
「マリア。
泳ごうよ。」
「はい。
でも、髪が…。」
 あたしの髪は腰まであるロングなので、濡れるとドライヤーが必要になる。
 「大丈夫だよ。
湖の家にシャワーあったし、ドライヤーもあるんじゃないかな?
もし、髪型変えたいなら、水の国の城でやって貰えばいいよ。」
「なるほど。
そうします。」
 あたしと炎舞様は、気の済むまで泳いだ。
 「マリア、そろそろ行こうか?」
「はい。」
 あたし達は、水の国のお城に向かった。
 最後に行った、ユメリア湖は、お城の隣だったので、お城にすぐに着いた。
 着くとすぐに、炎舞様は水の国のメイドを捕まえた。
 「火の国の炎舞とマリアだ。」
「火の国の国王様と王女様ですね。
お待ちしていました。
お着替えされますか?」
「ん。」
「でしたら、こちらの控室をお使いください。」
 あたし達は、それぞれ、控室に入って、準備を始めた。
 「火の国の王女様。
ドレスが届いております。」
「ありがとう。」
 ドレスを受け取ると、アイルとアイカから、手紙が入っていた。
 手紙には、「マリア様。水の国の結婚式に出られると言うことで、わたし達からマリア様が、もっと美しくなるように魔法をかけました。喜んでくれると嬉しいです。それでは、お帰りをお待ちしております。」と書いてあった。
 「(魔法って…。)
(どんな魔法かしら…?)」
 あたしは、ドレスに着替えてみた。
 すると、ドレスのスカート部分が、ぼんやり光るようになっていた。
 「まぁ…。
あの2人ったら…。」
 そこに、ヒロ達が来た。
 「マリアのドレスいいね。
光ってて綺麗。」
「ありがとう。
これ、メイドがかけた魔法なの。」
「へぇー…。
いいね。
マリアに似合ってる。」
「ホント、綺麗ですわ。
嫌味のない光で素敵ですわ。」
「ありがとう。」
「マリアさん、花嫁より目立つんじゃないの?」
「ユカさん、この光なら嫌味がないから、、大丈夫だと思いますわ。」
 そこに、ミカが来た。
 「ミカ、おめでとう!」
「ありがとう。
マリアちゃん。」
「ミカ、綺麗だよ。」
「ありがとう。
ヒロちゃん。」
「綺麗ですわ。」
「ありがとう。」
「ミカさん、マリアさんのドレス見て何も思わないの?」
「え?
マリアちゃんのドレス…?」
 ミカはまじまじと見た。
 「スカートが綺麗に光ってるとしか…。」
「そう!
花嫁より目立ってると思うんですけど?」
「そんなことないわ。
嫌味のない光だし。
マリアちゃんに似合ってるし。」
「くっ…。」
「何ですの?
マリアさんの粗探しですの?」
「いや…そんなつもりは…。」
「それより、ミカのドレス凄いね。
背中部分、パックリと開いてて。」
「ふふ…。
ありがとう、ヒロちゃん。」
「ホントだ!
ミカに似合ってる。」
「ありがとう、マリアちゃん。」
「素敵なドレスですわ。」
「ありがとう、ヤエちゃん。
みんな、今日は来てくれてありがとう。
観光してきた?」
 ミカの言葉に、あたし以外がきょとんとしていた。
 「あたしは行ってきたよ。
結婚式の後で、マブル湖には行くけど。」
「そうなの?
行ったのマリアちゃんだけ?
マリアちゃん、どうだった?」
「それぞれ、有名な滝では、滝滑りしたり、高いとこから滝になってるのを見たり、クルージングしたりして、楽しかったわ。
湖も、泳いだり、ボート乗ったりして、楽しめたわ。
マブル湖は、夜がメインらしいわ。」
「そうなのね。
私、どこにも行ったことなくて…。」
「李衣様に頼んだら、連れてってくれるんじゃ…。」
「李衣様は、お優しくて、まだ疲れがあるんじゃないかと、気を遣ってくださっているの。」
「なるほど。」
「ちょっと待って!
マリア、ミカ、観光って?」
 あたしとミカは、みんなに、観光のことを教えてあげた。
 勿論、知った人達は行きたがっていた。
 そこに、それぞれの旦那様がきた。
 「炎舞様。」
「マリア。
そのドレス…光ってたっけ…?」
「アイルとアイカの魔法です。」
「いいじゃん。
アイルとアイカ、いい仕事するんだね。」
「はい。
後で、お土産買って行こうかと…。」
「いいね。
そうしよう。」
「炎舞夫妻は、観光に行ったのかな?」
「ああ。
行った。
マリアが結婚式の後にマブル湖見たいって言ってたから、結婚式の後にマブル湖に行くけど。」
「そうなんですね。」
「李衣様。
私もマブル湖に行きたいです。
連れてってください。」
「おや…。
そうですか…。
いいでしょう。
行きましょう。」
「李衣様…。
ありがとうございます。」
「邪影様、観光地があるなんてお聞きしておりませんが、あるのでしたら、わたくしも行きたいですわ。」
「観光地…。
ある。
行くか?」
「はい。
是非、行きたいですわ。」
「風雅様、わたし達も行きましょう?」
「ホント、ワガママばかりだな!
俺様だから連れてってやるんだぞ?
感謝しろ!」
「はい。
感謝してます。」
 こうして、結婚式の後、みんなでマブル湖に行くことになった。
 結婚式は、さすがミカの結婚式と言った感じで、スマートな結婚式だった。
 お色直しするのかと思ったら、お色直ししなかったが、ケーキが凄くて、海をイメージしたケーキだったのと、ケーキカットが、上からブルーシロップを一緒にかけると言った今時のケーキカットにしていたので楽しめた。
 結婚式が終わり、あたし達は、マブル湖に向かうことにした。
 それぞれ、ドラゴンで行くのかと思いきや、李衣様が馬車を出してくれた。
 あたしと炎舞様は、李衣様夫妻と一緒に乗った。
 「マリアちゃんのドレス、スカートのとこが光ってて綺麗だったんですよ?」
「わたくしも見ました。
とても綺麗でした。」
「あれは魔法だったんです。
専属メイドの2人がしてくれたんですよ。」
「ほう…。
それはいいですね。
メイドと、もうそんなに仲良く?
素敵なことです。」
「そうなんです。
双子のメイドなので、気遣いが素晴らしくて…。」
「そうなんですか。
炎舞。
貴方の奥方は、素敵な女性ですね。
メイドともそのような仲になるとは…。」
「李衣だから褒めてくれるけど、これが光成だったら、激怒してるだろうな。」
「光成は、上と下の区別を、はっきり決めますからね。」
「そうなんだよ。
頭硬いし。」
「だから、光成は貧富の差が出来た国の再建を図っているのでしょう。
光成だから、手こずってるとこもありますが…。
炎舞。
貴方は、その辺軽々とこなすのですから、光成に助言してみては?」
「聞く訳ないだろ。
ぼくの話しなんか…。
どうせ、炎舞は金があるから再建も手こずらないんだ!って言われるさ。」
「でしょうね。
そこも、光成の悪いとこですが…。
あ、マブル湖に着きました。
降りましょう。
ミカ、手を…。」
「はい。」
 ミカは、李衣様の手を取り、李衣様のエスコートで馬車から降り、あたしは、炎舞様の手を取り、炎舞様のエスコートで馬車から降りた。
 「マリア!
見てごらん!」
「わぁー…。
きれーい…。
湖が青白く光ってるぅっ!」
 あたしと炎舞様は大喜びで湖を見ていた。
 他の夫妻は…。
 「ヒロぉ…。
ただ、湖が光ってるだけじゃん…。
つまらん。
帰ろ?」
「え…。
もう少しだけ…。
(綺麗なのに…。)
(全然見てない…。)」
 ヒロはガッカリ…。
 「(いいなぁ…。)
(マリア。)
(楽しそう…。)」
「ミカ、これがマブル湖です。
綺麗でしょう?
これは、夜にしか見えないんですよ。」
「本当に綺麗です。
見に連れてきてくださって、ありがとうございます。」
「いえいえ…。
わたくしも、貴女の気持ちを考えるべきでしたね。
今後は、行きたいとこに、連れてってあげましょう。
遠慮はなしですよ。」
「はい。」
「ヤエ、どうだ?
わたしが、連れてきたんですよ。
このわたしが!」
「あー…。
はい…。
(何故、上からなのでしょう…。)
(これでは、楽しめませんわ…。)」
「ユカ、どうなんだよ?」
「綺麗な湖…。
うっとりします。
風雅様、ありがとうございます。」
 それぞれの旦那様の思いは、妻に届く者、そうでない者とハッキリ分かれてしまった。
 あたしと炎舞様は、おおはしゃぎで、最後まで湖に居た。
 それから、火の国のお城に帰った。
 「おかえりなさいませ!
マリア様。」
「国王様。」
 2人を見て、思い出した。
 「お土産ぇーっっ!!」
 炎舞様と同時に叫んだ。
 「お土産でございますか…?」
「王女様…?
国王様…?」
「忘れたぁーーーっっ!!」
 また、2人同時に叫んだ。
 意味が分かってない、双子のメイド達…。
 「ごめんっっ!!
アイル、アイカっっ!!
炎舞様とお土産買って帰ろうと話してたのに、忘れてしまったのっっ!!」
「王女様…。」
「マリア様…。」
 双子は、にーっこり微笑んだ。
 「王女様、お土産を買ってくれようとしてくださっただけで有り難いです。」
「そうですよ。
マリア様。
使えている主人から、他のメイド仲間も、そんな事考えてくださった事は1度もないと…。」
「今度は買ってくるから!!」
「王女様…。」
「マリア様…。
お土産を買ってくださると言うことだけで、わたし達は幸せです。」
「アイル、アイカ…。
今度は買ってくるね!」
「マリア。
今度は、闇の国だから、お土産買えないよ?」
「そうなんですか?」
「うん。
闇の国には、何もないから。
次、買うとしたら、氷の国かな。」
「氷の国ですか…。
何があるんだろう…。」
「色々あるよ。
溶けない氷とか、温泉グッズとか…。」
「温泉グッズですか…。」
「可愛いよ?
キャラクターになってて。」
「そうなんですか?」
「うん。」
「楽しみです。」
「あの…。
炎舞様、マリア様、明日は会議の日なので、お早めに眠りにつかなくていいんですか?」
「そうだった!
ぼく、すぐに、お風呂の準備してくるよ。」
「分かりました。」
 あたしは、アイルとアイカを連れて、部屋に戻り、お風呂の準備をして、炎舞様を待った。
 炎舞様はすぐにきてくれた。
 2人でお風呂入って、大人しく眠った。