そうすると当然交際はうまくいかずに別れることになる。

それからその後……。
その後はどうなっただろう?

神様は、どう動いていただろう?
そう考えてボッと顔に火がついたように熱くなった。

縁結びの神様はきっと優莉奈と俊介を結びつけるだろう。
幼い頃の願掛けを叶えるだめに。

「ないない。そんなのありえない」
口に出して否定し、寝転んだまま左右に首を振った。

自分と俊介の結婚式が脳裏に浮かんできて、慌てて映像をかき消した。

純白のドレスに身を包んだ優莉奈と、白いタキシードを着た俊介。
ドレスは背中が大きく空いていて、その代わり肘までレースの袖があるタイプだった。

俊介の方はタキシードには光沢のあるグレーのネクタイが合わせられていて、それがとてもよく似合っている。