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「優莉奈! 梓ちゃんからメールが来たんだ!」
食堂から戻って仕事を再開したところで、俊介もデスクへ戻ってきた。

そして開口一番にそう伝えてきた。
俊介は頬を少し赤らめて嬉しそうにしている。

その様子からいい内容のメールだったのだということがわかった。

少し時間に遅れて戻ってきたのは梓ちゃんとメールのやりとりをしていたからのようだ。
「なんて書いてあったの?」

聞くと俊介はスマホ画面を直接見せてきた。
そこには《今度のデートでは私がおごります》と絵文字つきで書かれている。

これで仲直りできたみたいだ。
「よかったね、それで今度はいつデートなの?」

「次の休みかな。その前に食事くらいは行くかもしれないけど」
「そっか、楽しみだね」

答えながら優莉奈は自分の言葉に心が入っていないことに気がついた。
さっきから表面上だけで返事をしている。

自分も俊介もうまくいきはじめている。