杏くんとさらに仲良くなれたその日の夜、頼んでいた血液パックが届いた。
柊さんの血をなめてから、特に血を飲みたいって思うことはなかったけれど……。
あれは本当に吸血衝動だったのかな?
お母さんから聞いた話だと、まず飲んでみたいって思うことから始まるらしい。
それをガマンしてしるとそのうち人を襲いたくなるから、早めに血液パックを頼むようにって言われてたもん。
《ヴァンパイアは、相手の了承無く吸血行為をしてはならない》
ヴァンパイアとハンターの間で決められたルールの一番初めにある項目。
ハンターを目指す私にとって、一番しちゃいけないことだもん。
柊さんの血はなめちゃったけど、かみついてないからギリギリセーフってところ。
だから万が一を考えて頼んでみたものの……。
「……飲める、かな?」
飲み口を開けてクンクンと匂いをかいでみる。
……少なくとも、美味しそうとは思えない。
でもだとしたらどうして柊さんの血は美味しかったのか……。
「うん、一人で考えても分からないよね!」
私はすぐに悩むのをあきらめてお母さんに電話をかけた。
報告も兼ねて、何日かに一回は電話しているからついでみたいなものだけど。
柊さんの血をなめてから、特に血を飲みたいって思うことはなかったけれど……。
あれは本当に吸血衝動だったのかな?
お母さんから聞いた話だと、まず飲んでみたいって思うことから始まるらしい。
それをガマンしてしるとそのうち人を襲いたくなるから、早めに血液パックを頼むようにって言われてたもん。
《ヴァンパイアは、相手の了承無く吸血行為をしてはならない》
ヴァンパイアとハンターの間で決められたルールの一番初めにある項目。
ハンターを目指す私にとって、一番しちゃいけないことだもん。
柊さんの血はなめちゃったけど、かみついてないからギリギリセーフってところ。
だから万が一を考えて頼んでみたものの……。
「……飲める、かな?」
飲み口を開けてクンクンと匂いをかいでみる。
……少なくとも、美味しそうとは思えない。
でもだとしたらどうして柊さんの血は美味しかったのか……。
「うん、一人で考えても分からないよね!」
私はすぐに悩むのをあきらめてお母さんに電話をかけた。
報告も兼ねて、何日かに一回は電話しているからついでみたいなものだけど。