☆☆☆ ドアにかけよって数字版を見つめる。 これで間違っていれば、捕まることになる。 緊張で足が震えて手にじっとりと汗がにじむ。 「きっと大丈夫だ。ドアが開いたら全力で走るんだ」 智道の言葉に私は頷く。 走って走って、一体どこに逃げるのかはまた考えないと行けない。 園内に脱出できる場所はないのだから。 だけど私達は機械を壊すことに成功している。 きっと、うまく行く。 私はゴクリと唾を飲み込んで数字版に指を向ける。 まずは「0」。