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 その後、縁が連れてきた大人たちに詳細を問われた私は男の子たちはいなくなったとだけ話した。

 というか、それしか説明のしようがなかった。

 いっそまた男の子の姿になって出てきて、彼らが説明してくれれば助かるのにって思う。

 でも、おばあちゃんの家では出てきてくれなくて……。

 それなのに、家に帰って来たとたん出てきた。


「あらあらまあまあ」


 とつぜん出てきた男の子たちに目を大きく開いて、ほほに手を添えるお母さん。

 目を見開いたまま固まって動かないお父さん。

 そんな二人に、四人は自分たちが指輪についている宝石であることを説明した。


 銀髪メガネの真面目そうなダイくんはダイヤモンド。

 緑髪のかわいい男の子はエメラルドのリョクくん。

 藍色髪のちょっと大人びた男の子はサファイアのアオくん。

 赤髪の元気そうな男の子はルビーのコウくん。


 自己紹介を終えた四人は、これからお世話になりますって私の両親にペコリと頭を下げた。


「俺たちは守り石でもあります。そして、俺たちは瞳を持ち主に選んだ」

「これからは僕たちが瞳ちゃんを全力で守ります!」


 ダイくんとリョクくんが私を守るって宣言する。


「私たちは宝石なので、食事を取ったりしませんしご負担になるようなことはいたしません」

「服装も自分で変えられるしな!」


 アオくんとコウくんが迷惑はかけないって説明してる。