旦那様は朝食をとるためにダイニングに向かう。

「今日もとても美味しそうだね。ありがとう。・・・あ、そういえばさっき言い忘れてたけど、今日は髪を結んでいるんだね。可愛い」

「これは・・・朝食を作ってすぐだったので・・・」

「結んでないのも可愛いけど、どちらも似合うね」

こんな感じで旦那様は割と・・・いや、言葉を選ばずに言えば天然タラシだと思う。

「ねぇ東木さん。一緒に朝食を取ろうよ」

「私は家政婦で・・・」

「東木さんが来るまで家政婦はいなかったんだ。そんなにかしこまらないでくれ」

旦那様に押し切られ、共に席に座る。