「私と怜央は幼なじみ。保育園、小学校、中学校、高校。ずっと同じ。」



周りから驚きの声が漏れた。そんなにびっくりすることだった……?

その後は特に誰もなにも聞いてこなかったから、家に帰り、勉強をして寝た。

そして夏休み初日。



「おお、渡辺か。今日から日向のことよろしくな」



担任に教室の利用許可を得て、怜央のもとへ向かう。

教室に着いた……けど、誰一人見当たらない。



「怜央……寝坊してるな?」



怜央を起こすために電話をかけようとしたとき、後ろから人が近付いていた。



「わっ!!!」

「きゃあああっ!!?」

「唯花おはよー!!びっくりした?」

「ったく……なにやってんのよ!怜央!」



まさか後ろからくるとは……。

んで怜央は何を抱えているんだろ、お菓子とゲーム……?

何考えてるんだ、こいつは。



「怜央?今日何しに学校来たんだっけー?」