それからの日々はすごく忙しく、でも楽しいものだった。

朝は真紘さんの作ってくれる朝食を食べ学校へ行き、樹と一緒に授業を受けて、放課後は生徒会の仕事をこなす。そして寮に帰り、真紘さんとその日あったことを共有する。

この生活は今まで味わったことのない新鮮さと幸福に満ちていた。



「今日もお疲れさまでした!真紘さん連れて帰りますね!」

「ああ、気をつけてな」



この日もいつものように仕事を終え、隼人さんに見送られた後に真紘さんと共に寮へ帰ろうとしていた。

真紘さんは生徒会室の奥の部屋にこもって作業することが多かったし、今日もいるのかな?

そう考えながら奥の部屋へ進むと、私の目に入ったのは―――。



「え……っ、真紘さんっ!!?」



机に散乱した錠剤と、倒れ込む真紘さんだった。

目の前に広がる異常な光景に、私は頭が真っ白になって固まってしまった。

ようやく頭が回るようになった私は、自分一人では為す術がないことに気づき、急いで助けを呼びに行った。