「っ！？おいしいっ……！！」



耳の部分はカリッとした食感だけど中身はふわっふわで、そこにメープルシロップとシナモンが絶妙な甘みを引き出している。

なにこれおいしすぎるんですけど！！？



「真紘さん！これどうやって作ったんですか！？プロですよこれ絶対！」

「え、食パン適当にトースターで焼いて適当にいろいろかけた」



なんでそれでこの味が生まれるんだっ……！？

やっぱり真紘さんは天才としか言いようがないのか……！？

私が真紘さんの適当フレンチトーストの味を噛みしめていると、真紘さんも私の向かいに座った。



「俺も準備終わったから一緒に食べないか？」

「はいっ！！めちゃくちゃおいしいですよこれ！！」

「優は美味しそうに食べるんだな」



だって、ほんとにおいしいから……！！

真紘さんの方を見ると、目がぱっちり合った。



「えっ、真紘さんなんで僕のこと見てるんですか！？」

「面白いから」