「ねぇ日比野さん、俺、今日で日比野さんのカウンセラーを止めるよ」

「もう無茶なお願いもしないから、安心して」


「っ!」


びっくりして否定したいのに、言葉が出てこない。

水島くんが屋上を出て行ってしまう。

私はしばらく呆然と動けないままだった。