放課後、屋上。

「水島くん、今日のお代も前払いしていい?」

「え?」

私は水島くんの前に移動して、水島くんに顔を近づけた。

なのに、緊張してそれ以上身体が動かない。

震えた手で水島くんの制服を掴むことしか出来ない。

水島くんはそんな私の様子を見て、悲しそうに笑った。


「そう。それが日比野さんの気持ちなんだ」


「え・・・?」


水島くんが私から少し離れる。