水島くんの顔が私からそっと離れる。


「日比野さんは俺を煽る天才だよね。ていうか、俺を惚れさせる天才」


「え?」


「ねぇ日比野さん。次のお代は、日比野さんからキスしてよ」

「また屋上で待ってるから」


そう言って、水島くんは屋上を出て行った。


甘い甘い私専属のカウンセラーへ私は次のお代を払えるのでしょうか?