「保留?」

「そう。いつでも日比野さんのお願いなら聞いてあげるよ。じゃあ、次に日比野さんの番ね」

「うん!お代は膝枕でいいんだよね?」

そう言った瞬間、水島くんが私の太ももの上に頭を置いて、寝っ転がる。

「え!もう、膝枕するの!?」

「いいから。ほら、早く、今日の話を聞かせてよ」

「こんなの手を繋ぐのより集中出来ないよ!」


「俺のことしか考えられないから?」


水島くんが私と目を合わせる。

私は小さく頷くことしか出来ない。