「そういう訳じゃ・・・!」

その瞬間、水島くんが私と繋いでいた手を顔に近づけて、私の手の甲にキスをした。

「何してるの!?」

「ドキドキした?」

私は真っ赤な顔になりながら、固まってしまう。


「これだけじゃ日比野さんがドキドキ出来ないなら、次は何をしようかな?」


「っ!・・・・してます!ドキドキしてます!もう充分です!」


「そう?俺は全然足りないけど」

「もう、お代は払ったから!これ以上は過剰請求だよ!?」

私は、水島くんと繋いでいた手を振り払った。