「愛しい人が喜ぶことをしたいものだろう?愛というものは」 「俺は約束通り、次の婚約者に目を向ける。フレアのことはきっぱり諦めるよ」 そう仰って、ロイ殿下が私の前に立つ。 「フレア、幸せになってくれよ」 「私もロイ様の幸せを願っております」 ロイ殿下は部屋を出て行った。