アルベルト殿下とは毎月一緒に王立図書館へ行くことになっている。

「フレアと一緒に読書出来るのが楽しいんだ」

そう仰って下さった。

愛を知りたくて、その日はいつもは読まない恋愛小説を手に取った。

その小説の始まりの文は何か不思議な感じがした。