彼は私よりも二歳年上らしい。
気づいた時にはマンションの前で。
「ちょっとここどこ?」
全く見覚えのない場所にいた。
「俺の家」
「ねぇ、っ」
家の中に連れ込まれて、ダイニングではなく他の部屋に押し込まれる。
私と手を繋いだまま彼はベッドに座り、そのまま膝の上に私を乗せてくる。
「ちょっ、重いんだしやめてよ」
そのまま後ろからハグ。
「ねーぇっ、ゆい……」
名前を口に出しかけた。
「ゆい……?」
これは完全に名前促されてる。
「結人って言わなきゃ」
意地悪なのは変わらない。
最低男だってのも変わらない。
でも、声だけは優しかったし、さっきよりも笑顔があって。
それがよりいい顔を引き立てていた。
気づいた時にはマンションの前で。
「ちょっとここどこ?」
全く見覚えのない場所にいた。
「俺の家」
「ねぇ、っ」
家の中に連れ込まれて、ダイニングではなく他の部屋に押し込まれる。
私と手を繋いだまま彼はベッドに座り、そのまま膝の上に私を乗せてくる。
「ちょっ、重いんだしやめてよ」
そのまま後ろからハグ。
「ねーぇっ、ゆい……」
名前を口に出しかけた。
「ゆい……?」
これは完全に名前促されてる。
「結人って言わなきゃ」
意地悪なのは変わらない。
最低男だってのも変わらない。
でも、声だけは優しかったし、さっきよりも笑顔があって。
それがよりいい顔を引き立てていた。