6月、高嶺の花を摘みに
恋愛(ピュア)
4
凉暮そら/著
- 作品番号
- 1696755
- 最終更新
- 2023/05/28
- 総文字数
- 4,147
- ページ数
- 12ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 270
- いいね数
- 4
出会いは最悪。
6月の雨の日、
滑りやすくなった駅の構内にて。
あなたにぶつかった。
そんなの、駅の中ではよくあるようなこと。
なのにぶつかってきたくせにキレ始める。
いちいち顔なんて見てられない。
なのに、気がついてない間に再会していた。
世の中って思った以上に狭いなあ、なんて
そんなことを考えていたのを覚えてる。
優しさなんてない。
でも
『意地悪で大嫌い』
そんなところにずっと、居座っていた。
それがいつの間にか、
よく分からない話まで進んでいったのだ。
「ラベンダーって、
高いところにあるやつのほうが
いい香りがするんだって……――」
6月、あなたは高嶺の花を摘みにくる。
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