アレンが私を壁際まで追い詰める。

「何するの・・・!」

「なぁ、前に言ってた殿下との婚約破棄の計画。俺も協力してやるよ」

「急にどうしたの?」

「殿下とさっさと婚約破棄して、俺と結婚すればいい」

「アレン・・・?」

「俺は好きな女を泣かせたりしない。殿下と幸せになればいいと思ってたけど、気が変わった」

アレンが私に顔を近づける。