「問題です。この花の名前は何でしょう?」
「うわー、なんだったっけ。確かキク科だったような気が……合ってる?」
「合ってる合ってる。ヒントは、伸ばし棒が2回です」
「2回……あっ、ノースポールか!」
「正解!」
公園の入口にある花壇の前で彼に拍手を送る。
手紙に号泣してから1時間後。
和久井家に別れを告げた私達は、病院近くの公園にやってきた。
ノースポールに手を振り、階段を登って中へ。
「風強くなってきたね。あそこの木しなってるよ」
「ほんとだ。ざわざわいってる」
「寒くない?」
「大丈夫。中に着込んできたから。ストッキングも穿いてるし」
風で揺れるワンピースを押さえながら、グラウンド脇の道を横並びで歩く。
梅の花を観賞して、思い出話に花を咲かせて、想いを伝え合った場所。
前回は気持ちが沈んでいたけれど、今は青空のように明るく晴れ渡っていて、足取りも軽い。
この状態で走り幅跳びと三段跳びしたら、世界最高記録が出ちゃったり。なんてね。
「うわー、なんだったっけ。確かキク科だったような気が……合ってる?」
「合ってる合ってる。ヒントは、伸ばし棒が2回です」
「2回……あっ、ノースポールか!」
「正解!」
公園の入口にある花壇の前で彼に拍手を送る。
手紙に号泣してから1時間後。
和久井家に別れを告げた私達は、病院近くの公園にやってきた。
ノースポールに手を振り、階段を登って中へ。
「風強くなってきたね。あそこの木しなってるよ」
「ほんとだ。ざわざわいってる」
「寒くない?」
「大丈夫。中に着込んできたから。ストッキングも穿いてるし」
風で揺れるワンピースを押さえながら、グラウンド脇の道を横並びで歩く。
梅の花を観賞して、思い出話に花を咲かせて、想いを伝え合った場所。
前回は気持ちが沈んでいたけれど、今は青空のように明るく晴れ渡っていて、足取りも軽い。
この状態で走り幅跳びと三段跳びしたら、世界最高記録が出ちゃったり。なんてね。