そりゃフラれて当然という感じだ。

顔の造作がどうこうというより、目は死んでいるし、表情も情けなく、男としてというか、人としての魅力が全くないのだ。

恋なんてするものじゃない…。

かつて、青春=恋愛の女なんてつまらないと、彼女に冷たく言い放った僕の言葉が、今まさにブーメランだ。

そうだよな。

そんな奴、性別関係なく、つまらないだろう。

青山に渡すつもりでいたワンピースは、敢えて返品しなかった。

あの包みを見る度、この失恋を思い出すが、戒めのつもりで返さずにいた。