彩くんと少し距離が縮んだかな?という頃。


現在は教室にいて、隣の席の彼からものすごい視線を感じていた。


何か、ゴミでも私についてるのかな?なんて思いながらも、先生の話を真剣に聞いていた。


すると……。


バンッ


『おはよう生徒諸君!!今日は私達学園長が直々に』

『新しい行事のお知らせに来たわよ——!!』


なんの前触れもなく教室のドアが勢いよく開いて、七海夫婦が入ってき次第そう言ったのだ。


新しい、行事のお知らせ……?


「おお……学園長……今度はなんだ」


ザワザワと教室内も騒いでいる。


彩くんと出会いたて……といっても、つい最近のことだが、初日に感じた絶望感はもうほぼない。


いつか見た憧れの王子様なんかじゃ、いや……私のことを一途に愛してくれる素敵な人じゃなくても、彩くんとならこれからやっていけるかもしれない。


少し、そんな考えに期待してしまっていた。