ーーーー『あなただけみつめてる』
向日葵の花言葉。


俺は、3歳の誕生日に、砂月が越してきたことを思い出していた。

3歳の誕生日プレゼントは、両親がくれた、あんぱんのヒーローのぬいぐるみだったが、俺は、神様がくれた、砂月というプレゼントの方が、ずっと嬉しかった。

そして、俺は、16歳の誕生日に、3歳の時のプレゼントと同じ、砂月をもらった。

一生大切にして離さない。

「彰、お祝いにケーキ食べようね」

俺は、砂月こそ、このまま食べてしまいたくなって強く抱きしめた。

「ずっと一緒に居ような」

「うん、彰、ずっとずーっと側にいてね」

俺を見上げて、ニコッと笑った、砂月が、どうしようもなく、愛おしくて、もうこのまま、時が止まっても構わないと思う程に俺は、幸せだった。