闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

「か、櫂人? 服は?」

「ん? いらないだろ、すぐ脱ぐし」

「っ!」


 いや、そうなんだろうけどね。

 意識して緊張しちゃうし、色気が凄すぎてすでに当てられそうっていうか……。


「てか、何見てたんだ?」

「あ、その、写真があったから」


 近付いて来る櫂人にドキドキしながら、写真を指し示す。


「これ、櫂人と櫂人のお母さんだよね?」

「……ああ」


 返事が来るまで間があって、どうしたのかなって思う。

 見ると、少し痛みに耐えるような渋い顔をしていた。


 どうしたんだろう? お母さんと何かあったのかな?


 思えば、櫂人のことはほとんど知らない。