聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

ちょっぴり照れくさそうな表情で述べた彼。ドキンと、一瞬だけ心臓が大きく鳴った。

お誘いに驚いたとか、赤らんだ顔に可愛らしさを感じたとか。それも嘘ではないのだけど、頭の中で準備していたセリフと全て一致していたのだ。



「ごめん。先約あるなら断っていいから……」

「ううん! 私も全く同じこと言おうと思ってたから! 一緒に行こう」

「いいの? ありがとう」



二つ返事で了承すると、安堵した様子で微笑んでくれた。


今年は花火さえ観られれば充分だと思っていた。

けど、せっかく行くのなら、1人よりも誰かと一緒に。その地域ならではの文化を体験し、楽しい時間を共有したい。



「集合場所と時間は、テスト終わってから決めようか」

「了解! あと食べたい物とか、観たいイベントとかも!」



はやる気持ちを抑えて話すも、語尾が跳ね上がってしまう。

興奮するのも当然。なんてったってその日は、私の誕生日。大人の仲間入りをする、人生で1番めでたい日なのだ。


当日は頭からつま先まで、めいいっぱいオシャレして、ご飯も奮発してちょっぴりお高めのを買って。もし売ってたら、お酒にも挑戦してみようかな。

気の早い予定を立てながら、雨脚が弱まるまで2人で地下街を見て回った。