聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

勝手に自分の好みを語り、勝手に理想を語り始めた。


好きな異性のタイプ、かぁ。

長年バスケが恋人だった私の回答は、一貫して、『自然体でいられる人』と『器が大きい人』の2つ。


外見は短髪で爽やかな印象と、一応理想はあるけれど、どちらかというと、気が合うかどうかの内面重視。

これまでに好意を抱いた人も、度量が大きかったり、リーダーシップがあったりと、頼れる人が多かった。


そう考えると、当てはまるのは部長と副部長? でも、そういう目で見たことはなかったな。

好感は持ったけど、恋愛特有のドキドキは一切感じなかったし。



「ああ〜、話してたらますます恋したくなってきた。照未、来年の初詣、恋愛の神様にお願いしに行かない?」

「いいけど……あまり遠いところは行けないよ? 私そんなにお金持ってきてないし」

「大丈夫大丈夫! 車で行くから! 初心者だからちょっと時間はかかるかもだけど」



今年の春に購入したばかりの愛車に乗せてくれるらしい。

車で日帰り旅行。大人になったらしたいねと口にしていた夢が、10代で実現するとは。

お礼に好物のお饅頭を用意して行こう。


神社を出て、ほぼ妄想ともいえるシチュエーションを聞かされながら帰路に就いた。