「今年で10年だから盛り上げたいって、実行部に頼まれててさ。今色んなサークル回って声かけてるんだ」
「そうなんですか……」
「締切は来週の金曜だから。期限短いけど、もし興味があるならぜひ応募してみて」
呆然と立ち尽くす私に先輩は概要が書かれたチラシを渡すと、爽やかな笑顔で手を振り、去っていった。
◇
◇
「──え、待って。もう1回言ってくれない?」
「サークルの先輩に、ミスコンに出ないかって誘われた」
「ミスコンって、可愛い女の子と綺麗な女の子がいっぱい出るやつだよね?」
「そうだよ。言っとくけど、嘘じゃないけんね」
その週末。土曜日の午後。
バイト先の休憩室で純次くんに説明したら、案の定、何度も聞き返された。
「なんか、実行部に知り合いがいて、その人に頼まれてるんだって」
「なるほど……。でも、なんで照未ちゃん?」
「私だって知りたいよ」
「そうなんですか……」
「締切は来週の金曜だから。期限短いけど、もし興味があるならぜひ応募してみて」
呆然と立ち尽くす私に先輩は概要が書かれたチラシを渡すと、爽やかな笑顔で手を振り、去っていった。
◇
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「──え、待って。もう1回言ってくれない?」
「サークルの先輩に、ミスコンに出ないかって誘われた」
「ミスコンって、可愛い女の子と綺麗な女の子がいっぱい出るやつだよね?」
「そうだよ。言っとくけど、嘘じゃないけんね」
その週末。土曜日の午後。
バイト先の休憩室で純次くんに説明したら、案の定、何度も聞き返された。
「なんか、実行部に知り合いがいて、その人に頼まれてるんだって」
「なるほど……。でも、なんで照未ちゃん?」
「私だって知りたいよ」



