聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

部長と副部長から説明が行われる。


まずは2階へ向かい、自動販売機でなんでもいいのでジュースを1本購入。

次に3階に上がり、宿泊部屋である大広間で待つ部長に、くじで引いた紙と買った飲み物を渡し、ロビーに戻ればオーケー。


今晩は施設に泊まる人が俺たちだけということで、特別に2階と3階の電気を消してもらっているそう。



「ではでは。大広間でお待ちしております」



懐中電灯を持って階段を駆け上がっていった部長。

その5分後、1番のペアが部長を追いかける形でスタートした。



「7番なら、前半だよね?」

「そうだね。40人近くいるから」



人数を数え、腕時計で時間を確認する。


順番はくじの数字と同じ7番目。

こういうのは遅くなればなるほど恐怖が倍増しやすいから、早めがラッキーだったりするんだよな。

時間帯を考えると、30分以内にはスタートできそうだ。



「──続いてのペアの方、どうぞー」