聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

お世辞だとわかっているので、今までは愛想笑いで受け流してきたけれど、同世代から言われたのは初めてで……。



「清水くんはお米何回すすいでる?」

「量にもよるけど、だいたい3回くらい。少し濁ってるくらいがいいって聞いたことがあるから」



米に視線を集中させる。


落ち着け、冷静になるんだ自分。彼女はただ、感じたことをそのまま口にしただけ。

帽子を試着した時と一緒。素直だから本音と建前の区別がないだけだ。


そう言い聞かせるも、胸のざわめきは収まらず。

無邪気も時と場合によっては心臓に悪いんだなと知ったのだった。







日が暮れた夜。

心配していた雨は、さほど酷くはなく。お風呂から上がる頃には止んだため、予定通りキャンプファイヤーを行うことになった。

火を囲む形で輪になり、みんなで踊りつつ今日1日を振り返る。



「皆さま、本日は長旅お疲れ様でした。これから星空観察に移りたいところですが……」