聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

「そちらはどんな感じですか?」

「見ての通り、まだ下準備もできてなくて。ちょっと押してるんだよね」

「でしたら手伝いましょうか? 何かできることあります?」

「あー、じゃあお米洗ってもらおうかな。ごめんね、色々任せちゃって。助かるよ」

「いえいえ! 全然!」



笑顔で返事をすると、前田さんは屋外にいる仲間に協力を求めた。

健気なその姿に、包丁を握る手に力がこもる。


炎天下の中、今後の天候を考えて作業した薪係。

対してカレー係は、屋根下で生産性のない会話をぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。

これじゃあ何のためのグループ分けだ。


遅れていると耳にしてもなお、変わらずのんびり手を動かすチームメイトたち。

このペースだと彼らの心遣いと努力が水の泡になってしまう。


沸々と湧き上がる怒りを抑えてニンジンを切り終え、部長に報告。手つかずの飯釜を抱えてシンクに運ぶ。



「おっ、清水くんも?」

「時間押してるみたいだから。一段落してたのに仕事増やしてごめん」

「ううん! 困った時はお互い様だし。みんなでやれば、早くご飯食べられるじゃない?」