聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

しおりを見ながら、施設のロビーで部長からの説明を聞く。


町の中心部から少し離れた山の麓にあるキャンプ場。

メインの大広場の他、炊事場や食堂、アスレチック場があり、部活動の合宿や林間学校としてもよく利用されているのだそう。

キャンプといえばテントが定番だが、今回は人数が多いため、施設の中で寝泊まりするらしい。



「集合時間は、今から20分後。12時40分にしたいと思います。では、解散!」



説明が終わり、しおりをボストンバッグのポケットに入れて肩にかける。

寝泊まりする部屋は3階の大広間。

レクリエーションに向けて少しでも体力を温存したいところだが、ぞろぞろとエレベーターに移動する部員たちを見て、階段で行くことにした。



「あそこの雲、嫌な色してますね」

「見るからに雷様が住んでそうだな」



その途中、男性の話し声が聞こえて、ふと足を止めた。

声をたどったら、スポーツウェアを着た中年男性2人が窓の外を眺めている。