聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

「これとかも似合いそうじゃない?」と、マネキンを着せ替えるように、次から次へと帽子を手渡す。

キャスケット、中折れ帽、バケットハット、ニット帽。

形も素材もデザインも全然違うのに、どれも様になりすぎて、「おお〜」「わぁ〜」と小さく感嘆の声が漏れる。



「次は、これとかど……」



脱いではかぶってを繰り返すうちにズレてしまったんだろう。

マリン帽を渡そうとしたその時、彼の顔から眼鏡がポロッと外れた。



「ごめん、ありがとう」

「ううんっ。こっちこそ、いっぱいかぶらせちゃってごめんね」



拾い上げ、ホコリを払って渡す。


出会った時から整った顔してるなとは思っていたけれど……素顔だとまた少し印象が変わるな。

例えるなら、純次くんがチワワなら、清水くんはボーダーコリー。

輪郭と眉毛は直線的だけど、目元と鼻先は丸みがあって、凛々しさと柔らかさが共存してる感じ。



「清水くん」

「ん?」

「さっきの眼鏡って……度、入ってる?」