聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

……こういう時って、どうしたらいいんだろう。

どちらか一方に予定がある場合は、「じゃあまたねー」ってすんなり別れられる。

けど、お互いに目的なしの場合は……?


別行動を提案……は、避けられてると勘違いさせてしまうかもしれないよね。トイレに行く手も……ダメだ、罪悪感が湧く。


正直な気持ち、ラーメンだけ食べて解散するのは少し寂しいから、できればもう1軒寄りたいんだけど……。


横並びで歩きながら、チラチラと様子をうかがっていると、清水くんが「あっ」と何かを見つけた素振りで口を開いた。



「あそこのお店、寄ってもいい?」

「いいけど……時間大丈夫? 戻るのギリギリにならない?」

「大丈夫。次の授業4限目からだから」



彼が指を差した先にあったのは帽子屋さん。

壁一面に様々な種類の帽子がグラデーションで飾られている。



「ごめん。嫌だったら他見てもらってもいいから……」

「ううんっ! 全然全然っ! ちょうど私も帽子見たいな〜って思ってたところだったから!」