聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

「お待たせしました〜!」



他愛もない話をして待っていたら、ラーメンがやってきた。

器がテーブルに置かれた瞬間、スープの匂いが鼻を突き抜けて、思わずゴクリと生唾を飲み込む。

箸入れから割り箸を取り、手を合わせて……。



「いただきます」

「いただきますっ」



小さく挨拶をし、箸で麺をすくい上げた。

ふぅーっと息を吹きかけて少し冷まし、口に運ぶ。



「美味しい……」



独り言のように呟いた後、次はチャーシューと一緒に口の中へ。

程よい厚みで噛みごたえがあり、噛めば噛むほどチャーシューに染み込んだ旨みが口いっぱいに広がる。



「本当に、穴場だね」

「でしょ?」

「お兄ちゃんにも教えていい? ラーメン好きだから」

「ぜひぜひ。絶対喜ぶと思う」



れんげでスープをすくう彼が優しく微笑む。


ラーメンは豚骨としょうゆしか食べたことなかったけど、塩味も案外いいもんだな。

また機会があったら、今度は私から誘ってみようかな。……なんてね。