聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

「トッピングの種類が多いんだね。麺の硬さも選べるんだ」

「そうそう。端っこにあるからスルーされがちだけど、オプションメニューが豊富でね。個人的に穴場だと思ってる」



確かに、遠くからでも存在を認識できるほど主張が強いのにも関わらず、立地の問題なのか、足を止める人が少ない。

ましてやお昼時。外に並んでいる人がいてもおかしくないのに、暖簾の隙間から見える店内には空席がある。


清水くんの後に続いて暖簾をくぐると、「いらっしゃい!」と大将らしきおじさんに挨拶された。

丸椅子のカウンター席が7つ、2人掛けのテーブル席が3つ。

こぢんまりとした店内だが、物寂しさを感じないのは店員さんの表情が明るいからなのだろう。


2人掛けの席が空いていたのでそこに座り、メニュー表を手に取る。

どのページも魅力的な写真ばかり。これは悩みますな。



「決まった?」

「うん。大丈夫」



返事をすると、清水くんが「すみませーん」と店員さんを呼んだ。

悩んだ末に注文したのは、鶏ガラスープの塩ラーメン。初来店ということもあり、お店オススメのメニューを選んだ。

清水くんは、ゆで卵とチャーシューをトッピングした野菜ラーメン。たんぱく質追加のなんとも健康的なチョイスだった。