聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

12月24日。午後5時50分。

行きつけのレストランの駐車場に車を停め、妻と一緒に入店する。



「いらっしゃいませ」

「予約していた清水です」

「清水様ですね。こちらへどうぞ」



顔なじみのスタッフに案内され、店内奥の2人掛けの席に座った。



「今年もありがとうございます」

「いえいえ。どういたしまして」



足元のかごに荷物を入れ、店内を見渡す。



「今日はいつもに増して賑わってるわね〜」

「まぁ、休日だからな」



若者、家族連れ、老夫婦。オープンから30年以上経った今も、幅広い層のお客さんたちに愛され続けている。



「やっぱりクリスマスは予約必須ね」

「早めにしといて正解だったでしょ?」

「そうね。でも、2ヶ月はちょっと早いと思うわ」