聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

呆れ顔から真剣な顔つきに変わった。

友達を続けたいか、やめてもいいか。

そんなの──1択に決まってる。



「嫌だ。バイバイしたくない」

「なら、その気持ち、ちゃんと伝えな。卒業して家なんか出られたら、それこそ今より会いづらくなるかもよ?」



脅すような口ぶりで発破をかけられ、火照っていた顔が急速に冷めていく。

けどすぐに、「大丈夫! 照未ちゃんならできるから!」と笑顔で付け加えられたため、全身への広がりは免れた。



「クリスマス、誘ってみたら? 夜からなら仕事の後でも会えそうだし」

「……純次くんは、いいの?」 



クリスマスといったらイルミネーション。一昨年から毎年3人で観に行っていたのに。



「夜なら純次くんも一緒に……」

「いいの。今は娯楽にふける暇もないし。俺はみんなのサンタになってキムチを届けるからさ。2人はうんと楽しんできてよ」



微笑んでいるけれど、前髪の隙間から見えている眉尻は、少し下がっている。

強がっちゃって。本当は寂しいくせに。観に行きたいくせに。純次くん、君もしっかり顔に書いてあるよ。