聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

馴染み深い声に振り向いたら、清水くんが立っていた。

白いシャツにグレーのカーディガン。バイト帰りだと一目でわかった。



「ど、どうしたの?」

「うか…………の……っ」



息切れする私を見て慌てて駆け寄ってきた清水くん。口で説明するよりかはこっちが早いと、封筒を渡した。

外灯が少ない道で渡すもんじゃなかったかなと思ったが、目が丸く見開かれたのを確認し、安堵した。



「ありがとう……っ」



体勢を戻して感謝を伝えた途端、目頭が熱くなった。ほの暗い視界が、徐々に涙で滲んでいく。

あぁ、どうしてまた。知らせたらすぐ帰るつもりだったのに。これじゃあ逆に心配かけてしまうよ。

「ごめんね」と謝ろうとしたその時、彼の手が私の背中に回された。



「良かった。ほんとに良かった」

「うん……っ」

「おめでとう」



そのままそっと抱き寄せられた。

背中に触れている温かさ、後頭部を撫でる優しい手つき。涙腺が崩壊し、とめどなく涙があふれ出す。

お寿司とお肉のことも忘れ、涙が止まるまで彼のぬくもりに包まれたのだった。