聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

「あまり、行きたくない……?」

「いや……実はあそこ、昔バイトで落ちたところで」

「……ごめん」



気まずい空気が流れる。せっかく相談に乗ってくれているというのに、罪悪感を与えてどうする。



「やめとく……?」

「ううん! 大丈夫! 行こう!」

「え、俺も一緒にいいの?」

「うん! ……あ、ごめん、いきなりだったよね。予定あるなら断っても……」

「大丈夫。今日は1日何もないから」



勢い余って誘ってしまったが、二つ返事で了承をもらい、急きょ出かけることになった。

ただ、お互いに手ぶらだったので、お金を取りに1度家に戻ることに。



「清水くん」

「ん?」

「内定、おめでとう」

「ありがとう」



別れる直前、祝福の言葉をかけたら微笑んで返された。

ホッと心が和むような温かい笑顔だった。