「すごいね。お兄ちゃんは」
「そうか?」
「見直したよ。かっこいいよ」
「な、なんだよ急に。褒めてもなんも出ねーぞ」
照れくさそうに笑うと、また1掴み分、チョコを私の前に置いた兄。
「こんなに食べたらニキビできちゃうよ」と返すも、また一粒、口に運ぶ。
お兄ちゃんが私のお兄ちゃんで良かった。
心の中で感謝を述べて、もらったチョコを全て食べ尽くした。
◇
後日、兄から誠さんに、『清水くんに話したいことがあるので会わせてほしい』と伝言を頼んだ。
誠さんは快く了承してくれ、すぐに清水くんに伝達。
再会は思ったより早く、喧嘩別れした日から1週間後に会うことになった。
現在、以前にも送迎してもらった、家の近くの小さな公園に集まっている。
「本当に、ごめんね」
ベンチに座るやいなや、つむじを見せるように直角に頭を下げられた。
「大変な時に、ズケズケと無神経なことを……」
「ううん。私のほうこそ、いきなり怒って、ビックリさせたよね」
「そうか?」
「見直したよ。かっこいいよ」
「な、なんだよ急に。褒めてもなんも出ねーぞ」
照れくさそうに笑うと、また1掴み分、チョコを私の前に置いた兄。
「こんなに食べたらニキビできちゃうよ」と返すも、また一粒、口に運ぶ。
お兄ちゃんが私のお兄ちゃんで良かった。
心の中で感謝を述べて、もらったチョコを全て食べ尽くした。
◇
後日、兄から誠さんに、『清水くんに話したいことがあるので会わせてほしい』と伝言を頼んだ。
誠さんは快く了承してくれ、すぐに清水くんに伝達。
再会は思ったより早く、喧嘩別れした日から1週間後に会うことになった。
現在、以前にも送迎してもらった、家の近くの小さな公園に集まっている。
「本当に、ごめんね」
ベンチに座るやいなや、つむじを見せるように直角に頭を下げられた。
「大変な時に、ズケズケと無神経なことを……」
「ううん。私のほうこそ、いきなり怒って、ビックリさせたよね」



