聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース





それからは、死に物狂いで挑み続けた。

週に1度は学校の就職課を訪れて相談に乗ってもらい、夜は兄と、時々彼女さんと3人で、面接の練習に励んだ。


けれど、返ってくるのは「誠に残念ながら」と落選を知らせる通知のみ。なかには応募しても返事が来ない会社もあった。


期待しては裏切られて、希望が見えたかと思いきや突き落とされて。

前に進みたいのに、進めば進むほど後退しているような感覚に陥って。


──気がつけば、夏が終わろうとしていた。




「こんにちは。お1ついかがですか?」



夏休みも後半に突入した9月初旬。

ショッピングモールの求人募集コーナーを眺めていたら、法被を着た清水くんに声をかけられた。



「あれ? いらなかった?」

「ううん! 久々だったから、ちょっと警戒してただけ」



ポケットティッシュを受け取ると、ふふふっと控えめに笑われた。

疑って拒否した日から3年。思い出し笑いでサークルメイトに突っ込まれた日から1年と4ヶ月。

今日は公共施設内だからか含み笑いだけど、目を凝らすと、肩が小刻みに揺れている。きっと心の中では笑い転げているんだろうな。