聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

そう思った直後、数字が発表された。

繰り返し耳に届く数字とボールに書かれてある数字は、今まさに、脳内に思い浮かべていたもの。



「はーい! ビンゴでーす!」

「おおっ! おめでとうございまーす!」

「こちらにどうぞ!」



勢いよく挙手すると、カランカランと祝いのベルの音が鳴った。席を立ち、トリプルビンゴになったカードを幹事役の先輩に渡す。



「本日最初のビンゴは、初々しいピカピカガール! 改めて自己紹介をお願いします!」

「教育学部1年の前田 照未(まえだ てるみ)です! 趣味はおでかけすることと運動することで、特技は──」



おもちゃのマイクに向かって、事前に考えておいた台詞を口にする。


4月。新しい出会いに心躍る季節。

この春高校を卒業した私は、大学進学を機に親元を離れて、兄が住む町に引っ越してきた。



「アクティブですね〜。これから何かしたいことはありますか?」

「地方から出てきたので、都会のありとあらゆる場所を探検してみたいです!」