聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

校舎を出て、帰路に就きながら当時を振り返る。


はじめは黙りこくってて、何を言っているか聞き取れないくらい声が途切れ途切れだったこと。

無口だと思いきや、突然関西人が憑依して、私をベタ褒めしていたこと。

他にも、俺たち独り身仲間だねとか、チャコちゃんを撫でまくっていたとか。誠さんから清水くんのお酒事情を聞いたよとか。


「気を遣わなくていいから、覚えてる部分、全部教えてほしい」と懇願されたので、脚色はせず、ありのままを伝えた。



「こんな感じかな。とにかく、おしゃべりだった」

「そっか……。ごめんね、うるさかったよね」

「ううん! いつも静かだから、こんなに話すんだ〜ってちょっと新鮮だったよ」



手のひらで顔を隠し、そっぽを向いた清水くん。

失態を犯して合わせる顔がないと感じている人間に抱く感覚としては、少々おかしい気もするだろうけど。

髪の毛の隙間から見えた赤く染まった耳に、人間味を感じて。不覚にも、可愛いと思ってしまった。



「誠さんも言ってたんだけど、酔うと方言が出るんだね」

「あぁ……うん。毎回、酔った日の翌日は、方言交じりで話しかけられるんだ」

「そうなんだ〜。関西弁が多かったけど、関西に住んでたの?」

「……まぁ」