聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース





「皆さんお疲れ様でした」

「気をつけて帰ってね」



午後8時。教壇に立つ部長と副部長に一礼し、手早く荷物をまとめる。



「照未ちゃん、お疲れー」

「あぁ、お疲れ」



調理室を出たタイミングで純次くんに声をかけられた。



「それ、今日の?」

「うん。お兄さんに持っていきなって、分けてもらった。そっちは余り?」

「お恥ずかしながら。ワンタンの量間違えちゃってさ。食べ切れなくって」



お互いに白いビニール袋を見せ合い、彼と横並びで階段を下りる。



「明日は、純次くんはバイトだっけ」

「うん。火曜は2コマだけだから。1回家帰って、ご飯食べてから行ってる」

「そっか。韓国料理屋さんまでは、何分くらい?」

「歩いて15分。学校からだと30分はかかるな」

「30分かぁ。夏は汗だくになりそう……」

「まぁね。でも、暑い時は地下街通って行ってるから、汗びっしょりで出勤はないかな」

「へぇ〜、地下街あるんだ〜」