聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

「ちなみにそれって、何焼酎?」

「麦だよ」

「今までにも飲んだことあるの?」

「何回かあるよ。でもここで注文したのは初めて。俺が頼んだのはね〜……」



苦し紛れに質問を投げかける。

しかし、逆に興味があるのではと勘違いさせてしまったようで、メニュー表を見せられた。


ううっ、ダメだ。言葉が見つからない。これ以上長引かせるのはもう無理だ。



「あの……っ」



話が途切れたタイミングで、意を決して口を開いた──その時。

突如視界の端から、きめの細かい白い手が、私と彼の間に入ってきた。



「ちょっと貸して」

「え」



ぶっきらぼうな口調でグラスを手に取る……いや、奪うという表現が近いか。

グラスを回して匂いを嗅いだのち、そのままゴクゴクっと勢いよく飲み始めた。