聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

あはは〜と愛想笑いを浮かべ、テーブルの下で強めに彼の太ももを叩く。

もうっ、清水くんのせいで興味持たれちゃったじゃん。私のメンツを守るためにも、そろそろ止んでくれないと困るよ。


すると、林くんの持つグラスに氷がなくなっていることに気づいた。



「グラス、変えたの?」

「あぁ、うん。新しいの頼んだから」



へへへっと笑う彼の口から、お酒の香りが漂ってきた。

聞けば、全種類制覇するつもりでいるらしく、現在5杯目なのだと。



「ここの焼酎、めちゃくちゃ美味いって先輩から聞いてさ。今日ぜってーのもーって思って」

「へぇ、そうなんだ。私はまだ飲んだことないなぁ」



お酒デビューからもうすぐ9ヶ月。

缶チューハイから始まり、梅酒、ビール、ワイン、日本酒と、毎月様々な種類を試してきた。

けど、個人的に焼酎はまだ早いと思っている。


というのも、つい先日、焼酎デビューを果たした兄が、『みんなよく飲めるな』と険しい顔で感想を残していたから。

『そのまま飲むならそりゃ辛いやろ』と突っ込んだのだが、お湯割りしても体が受けつけなかったそうで。1杯だけ頑張って飲んで、残りは全部彼女にあげたらしい。