聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

共感を示しつつ苦笑いする。


無地のパーカーにデニムパンツ。髪の毛は黒ゴムで1つにくくった低めのポニーテール。

ハリとツヤのある小麦肌で、化粧っ気はなく、素朴な印象。

髪型から身なり、注文したジュースまで入学当初の自分と瓜二つで、自然と懐かしさが込み上げる。



「気になる?」

「はい。両親がお酒大好きで。毎回グビグビ飲んでるので、どんな味がするんだろうって。先輩はお酒デビューは何飲みました?」

「缶チューハイ。桃味とぶどう味を飲んだんだけど、どっちもほぼジュースみたいな感じだったよ」

「お酒の匂いとかはしなかったんですか?」

「うん。私が飲んだのは3パーセントだったから。普通は飲むと、度数が高いほどのどがヒリヒリするというか、焼けてる感覚になるんだけど、そういうのは全然なかった。メーカーとか、飲むペースにもよると思うけど」



自身の体験談を語り、梅酒の水割りを一口飲む。


メインは料理だが、昨年と同じく、お酒やジュースは飲み放題。

本当は全種類心ゆくまで味わいたいけど、あいにく明日はバイトなので、二日酔いしない程度に嗜むつもりだ。